山口県を売り込め! 西田隆男さん(山口県大阪営業本部長)
4月から大阪事務所を「大阪営業本部」とした山口県。スタートから半年。西田隆男本部長(元大阪事務所長)に現況を聞いた。
本部内には「山口県売込みセンター」を設置。観光客や企業の誘致、県産品の販路拡大、UJIターンの促進など営業機能を強化している。特に、担当ごとの縦割りを解消すべく、観光と物産の宣伝・販売を加えた取り組みなどに注力、効果をあげ始めている。
「物産展で試食いただいたお客様から『今度は山口まで足を運んで食べたい』と言っていただく方が結構いらっしゃいます」と西田さん。物産と観光をセットにアピールする強みを実感している。
営業本部のスタートとともに「萩市の萩反射炉や松下村塾などが『明治日本の産業革命遺産』として世界遺産に登録されたことやNHK大河ドラマ『花燃ゆ』の放送などで観光客の動きはいいですね」と追い風が吹く。
その風を持続させようと現在、テレビや新聞社に食の魅力を打ち出し山口県を取り上げてもらえるよう売り込み始めた。山陽新幹線の車内で5―8月に柳井縞の名刺入れやフグハンカチなどを販売してもらい、用意した数はすべて売り切れた。山口県の公舎がある阪急電車・豊中駅前の商店街のイベントにも参加し、物産や観光のアピールを行っている。
3年後の2018年には明治維新150年を迎え、前年の17年9―12月にはJRグループによるデスティネーションキャンペーンが開かれる。
「2018年を目指して現在実施している幕末ISHIN祭を中心に観光客・物産の需要拡大と企業誘致を進めていきたい」。本部長として忙しい日々が続きそうだ。