宿で聴く講談の世界 旭堂南青さん、夢乃井で公演
兵庫県・姫路ゆめさき川温泉里湯ひととき夢乃井で8月12日、上方講談師旭堂南青さんによる講談会が開かれた。近隣の住民や宿泊客が講談を聞き入った。
同館が講談の独自公演を開くのは初めて。吉井祥二常務が南青さんの講談を聴く機会があり招いた。この日は昼の部、夕方の部、夜の部と三部で実施。講談の定番とも言える歴史もののほか、家族連れが多い夏休みの開催とあって怪談の二席が行われた。
昼の部には約80人が参加。講談について南青さんが面白おかしく解説し、戦国大名の山内一豊とお千代のものがたりを笑いあり、しんみりさせながら語った。一転、怪談では会場が静まり、怨恨ばなしに身をすくめる観客も。
公演後、参加者からは「初めて講談を聞いたが面白かった」「語りだけなのに情景が目に浮かんでくる」などと感想を話していた。
旭堂南青さんは、上方講談界のホープ。今年11月には、上方講談界で27年ぶりとなる真打ちに昇進、二代目旭堂南龍を襲名する。
南青さんは「多くの人に講談を知ってもらい、聞いてもらいたい」とし、旅館ホテルなどでも積極的に開催していきたいという。問い合わせは弊社まで。
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