声、心がけで被災地を元気に イワン・プロホロフ、加代子ご夫妻
ロシアの伝統的なチョコレートを持って、被災地で「声、心がけ」運動を広めているイワン・プロホロフさんと加代子ご夫妻。
初めて東北を訪ねた時、被災地での孤独死が問題になっていた。恐る恐る仮設住宅をまわった。「大丈夫ですか?お元気ですか」と声をかけ、心がけの印としてチョコレートを配った。みんな喜んでくれた。「103歳のおばあさんにスパシーバと言っていただき、いろんなお話をさせていただきました」。
以降、仲間とともに足繁く東北に通う。関西から来たおじさん、おばさんたちがチョコを片手に声がけに回る姿は、被災した地元でも広まっていった。教育委員会を通して小学生たちが「声、心がけ」運動を実践するようになった。そして、元在大阪ロシア連邦総領事のイワンさんの縁で、ロシア大使館学校の生徒と被災地の子どもたち交
流も実現。「子どもたちの心がつながっていく様子を目の当たりにしました」。
近く石巻市を再訪する。悲劇を繰り返さぬよう整備された堤防に、桜を植える。「桜は土を固めます。一本の桜からまちを興せれば」。声、心がけで広まった皆さんと一緒に桜並木の下で輪になってお花見をしたいと思う―。
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