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創立45周年機に新たなスタート 大長征勝さん(東海予約センター社長)

今春、創立45周年の記念式典を開き、新たな時代へのスタートを切った東海予約センター(TRC)。現在、全国15カ所で営業所を持ち、旅行会社にとってなくてはならない存在として果たす役割は大きい。同センターの現況やこれからの取り組みについて大長征勝社長に聞いた。

旅行企画を担う自負

―現在の営業所と社員数、協力会の施設の数を教えてください。

営業所は15、社員は76人です。協力会については若干の変動があるもののレストが250、宿泊が230で推移しています。送客の実績は昨年度でレストが121万人、宿泊が70万人という状況です。

―案内所の現況をどのように捉えておられますか。

3月に開いた定期総会を記念式典にしました。しかし東海予約センターは1963年10月に東京八重洲の地下街で始まりましたので、正式には昨年、45周年を迎えたことになります。代表者は私で6代目になります。

総合案内所は以前から中小旅行会社さんからコースづくりを依頼されることが多かったのですが、最近は大手旅行会社さんからも立ち寄りから食事、宿に至るまで丸投げされるケースもあります。ある意味で旅行会社の企画部門を担っているとの自負もありますし、そういった機能をもっていないと受け入れてもらえないともいえるでしょう。

ただIT化の波を旅行会社さんも被っていますから、我々も旅行会社さんの企画部門だけでなく、何か新しい方向性を見出していく必要はあると思っています。

次世代育成し方向性見出す

―今、最も力を入れておられることは。

私が社長に就任するまでは請求書を電卓で計算していた営業所もあったのですが、それをすべて一元化しすべての営業所をコンピュータ化しました。現在、新しいシステムを開発中で8割方完成しています。登録してある顧客から電話がかかると、受話器をとった段階で顧客のデータを瞬時に出すことができるようになるほか、請け書や確認書もパソコン上で送ることができるようになりました。

もうひとつは、東海予約センターを次世代に健全な形で引き継ぐということです。6月には全社員が集まって研修会を開き、あえて役員は入らず会社に対しての率直な意見や考え方を述べてもらい、それを元に討議をしました。

8月には各営業所のナンバー2、いわゆる次世代を担う人間を17人集め、会社への思いを話してもらったわけですが、やる気のある社員の意見を聞き出し、その意見を取り入れることで今後の方向性を見出していく方針で、この取り組みは重要課題として位置づけています。

また旅館の経営者も2代目、3代目になってきて、私より古くいる人間になると先代とのつきあいが多く、若い経営者との交流が少ないんですね。私どものナンバー2、ナンバー3の社員にしてもそういった世代との深い関係が結べているとは言えないので、交流の場を設ける必要は感じています。我々と会員さんとの人間関係、信頼関係があっての仕事ですから、この点は重視し対策を講じていく考えです。

大長征勝(だいちょう・まさかつ) 大手旅行会社勤務後、1992年に東海予約センター(TRC)に勤務。97年に中京東海予約センター代表取締役社長、01年大阪東海予約センター代表取締役、TRC常務取締役。07年、TRC代表取締役に就任し、現在に至る。

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