楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

企画力、提案力ある案内所に 大長征勝さん(中京、大阪東海予約センター社長)

今年、中京東海予約センターが35周年、大阪東海予約センターが10周年を迎えた。2センターの社長を務める大長征勝社長に、これからの案内所のあり方や生き残りをかけてどのような取り組みを考えているのかを聞いた。

中京35周年、大阪10周年の節目の年 東海予約センター

まず最初に今年、中京東海予約センターが35周年、大阪東海予約センターが10周年を迎えることをできたのは、協力会会員や旅行業者の皆さんの多大なるご協力、ご支援のおかげであることにお礼申しあげます。

さて、案内所を取り巻く環境は厳しく、すぐにすべての案内所がなくなることはないにしても、このままの業務だけでは生き残っていくのは難しいと考えています。
  
そこで中国人インバウンドへの誘客、ホームページの充実、社員教育の強化の3本に取り組んでいきます。中国人インバウンドについては、今さら言うまでもなく中国はこれから大きく伸びる市場ですので、昨年10月に別会社を立ち上げ、インバウンドを主力にした取り組みを行います。

中国政府が認可したCIドメインを取得した情報サイトを持つところは少ないようで、たまたまそのドメインを持つ情報サイトをお持ちの方と知り合いになり、その方の力添えもあって東海予約センターの中国版のホームページを作って公開を始めました。

中国には旅行会社にとって便利な案内所という業務はなく、天津の旅行会社とタイアップすることで案内所の使い勝手のよさをPRします。このサイトはいろんな業種が情報を掲載する一方、1800社の旅行会社が登録をしており、現地の旅行会社から私どもへ直接連絡をいただき、私どもが会員施設へ通常の手配を行い、日本国内の宿や観光コースを案内所としてできる範ちゅうで提案させていただく予定です。これをなんとか成功させてグループの柱にしていきたいと思います。

次にホームページについてですが、東北や四国といった東海予約センターの営業所のない地区の旅行会社にホームページを通して情報を発信し、仕事の拡充を図ります。

また旅行会社のセールスをする際、商品を提供する提案力、企画力が求められていますので、社員の知識を高める社員教育にも取り組みます。

大阪はメディア系旅行会社への取り組みを少し考えながら業績アップを図ろうと思います。中京では東北を積極的に売るため、このほど東北だけのパンフレットを作り専用電話も開設し、きめ細かな案内を行います。

とにかく東海予約センターはこの難局に勝ち残り、次の世代に引き継ぐため、役員と社員、会員旅館の皆さんと協力して企画力、提案力のある案内所を目指しますので、ご支援をいただきたく思います。

東海予約センター・大長社長

「難局を勝ち残り、次世代へ」
と大長社長

(トラベルニュースat 11年10月25日号)

購読申し込み
地旅
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ