楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

これからの観光地 大歩危祖谷いってみる会・フォーラム

徳島県の大歩危・祖谷いってみる会(植田佳宏会長=ホテル祖谷温泉)は6月26日、ホテル秘境の湯で2009年観光フォーラムを開催し、行政や観光関係者、地域住民ら100人が参加した。

フォーラムに先立ち植田会長は、来年同会が発足して10年を迎えるにあたり「四国の高速網の充実でこの地域が通過点になることを危惧し、9年前にホテル5社で『大歩危・祖谷いってみる会』を立ち上げた。ホテルを売るのではなく地域を売ることを大命題として取り組んできた」ことを報告。また「10年先の大歩危・祖谷を考え行動することも考えていきたい」と話した。

観光フォーラムの第1部は東洋文化研究家のアレックス・カーさんと吉本興業元常務で現在はフリープロデューサーとして活躍する木村政雄さんが「これからの観光地のあり方」について対談した。

2人は「旅行者は景観が美しい、心がはずむような旅行を求めているが、日本の観光地には心がはずむようなところがなくなっている」、「景観は古いものを残すことではない。どのような新しいものをつくるかが大事」、「中途半端な開発を行った温泉地はすべてダメになっている」などと語った。

第2部は「TALK&TARK―観光地を元気にする女性力」をテーマにしたパネルディスカッションが行われ、観光地や温泉地で活躍する女性4人が登壇。

香川県小豆島のNPO法人ドリーム・アイランド代表の立花律子さん、滋賀県おごと温泉・びわ湖花街道若女将の佐藤祐子さん、岡山県湯原温泉・八景女将の上塩浩子さん、徳島県新祖谷温泉・ホテルかずら橋若女将の谷口真理さんは、環境問題や女将の会としての行政への陳情活動、民間と行政のバランス感覚の重要性、よそものとしての視点などが大事であると呼びかけ、女性ならではの感性で地域を活性化してきた実例を紹介した。

購読申し込み
地旅
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ