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縁結びの地で集大成 全旅連青年部・第20回全国大会

全旅連青年部(井上善博部長=福岡県原鶴温泉・六峰舘)が2010年11月25日に島根県松江市のくにびきメッセで開いた第20回全国大会は、「誇りば持とう青年部『誇り』『絆』『友情』」をスローガンに活動を進めてきた井上体制の集大成。今期の委員会活動を総括する分科会が行われたほか、各地の青年部活動を褒賞する青年部長賞などが発表された。大会には750人の青年部員が集った。

松江に750人集う

式典であいさつに立った井上部長は「記念すべき第20回全国大会を『縁結びの地』島根県松江市で開くことができ、我々業界の『誇り』『絆』、そして『友情』を確認し『ご縁』を結んで、希望と夢を語れる大会にしよう」と呼びかけ、「青年部は可能性に満ちた世代の集まりです。業界を取り巻く経営環境が厳しい時に直面している今こそ目的意識、価値意識、問題意識、危機意識、当事者意識を持ち、先輩諸兄、仲間との出会いを大切にプラス思考で一緒に頑張りましょう」と語った。

次期青年部長に選出された横山公大さん(高知市・土佐御苑)は「兵庫県神戸市で開かれた第15回全国大会に初めて参加して先輩たちの姿に感動し、憧れの気持ちを抱きました」と述べ、「胸を張って誇りを持って働くことのできる旅館業界にしたい。我々の子どもたちが親父の姿を見て夢を持てる存在にならないといけません。使命感を持って頑張りたい。主役はみなさん一人ひとりです。多くの出向者をお願いしたい」と、第20代青年部長としての抱負を語った。

式典には全旅連の佐藤信幸会長、島根県の溝口善兵衛知事、松江市の松浦正敬市長も出席し、青年部にエールを送った。

これまでの全国大会は記念式典終了後、分科会を開くことが恒例だったが、今回は式典前に分科会を開催。

第1会場では宿の地位向上委員会による日本学生観光連盟代表の木幡沙織さんや女子大生らが企画した宿泊プランを紹介する「旅ガールプロデュース 私が選ぶ旅プラン」を開いた。

また政策会議分科会は高速道路休日1000円、休日分散化、訪日外国人誘致で宿泊業界に及ぼす影響をパネルディスカッション形式で説明。青年部員が全国各地の廃業旅館を買い取るリゾート会社の社長など仮想パネリストに扮して、問題点を探った。

第2会場では宿レシピ委員会と観光まちづくり探求委員会が「新・日本の歩き方」をテーマに講演会とパネルディスカッションを行った。

講演会は京都で着地型商品を発信し、集客する「らくたび」の若村亮社長が講演。パネルディスカッションは若村社長に加え、観光庁の笹森秀樹観光地域振興課長、JTBの清水慎一常務、リョケンの木村臣男社長をパネリストに迎え、地域と旅館のつながりの重要性や観光産業に不可欠な地域プラットホームづくりの必要性を話し合った。

懇親会では歌手・鈴木亜美さんのライブで盛り上がり、島根県の食材を使った料理を味わった。

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