日旅・平田さん「幸せ配達人」を実践 ブロードリーフ・講演会
旅行業向けシステムの開発、販売を行うブロードリーフがこのほど大阪市内で開いたセミナーで、日本旅行西日本営業本部でおもしろ旅企画ヒラタ屋の代表を務める平田進也さんが「カリスマ添乗員が語る―ほんまもんのサービスはこれや」と題し講演した。
元気や幸せを配る
冒頭、「ツアーの内容で売らんと料金だけで勝負する。こんなんでいいんでしょうか、皆さん!」。
旅行会社の安売り合戦に憤り「3900円の日帰りツアーで600円の昼食。そんなんで非日常ができますか。旅行は、盆と正月と誕生日が重なったもんです。ただ行った帰っただけでは旅行やないんです」。
平田さんが目指し、実践してきた旅行会社像は「幸せ配達人」。お客さんの心の渇きを埋めてあげるのが「僕らの仕事」。だから、自ら添乗するツアーでは参加者を徹底的に笑わせようと「こんだけ汗かいて、アホなことやる奴はおらんやろ」というまで実践する
「ギブ&ギブでいいんです。事前期待より事後満足が上回るように。気持ちを乗せてハートを訴えないと全部インターネットに取られてしまいます」
今、平田さんのファンクラブ会員は2万2千人。旅行の概念を越えて、大阪・北新地の高級クラブなどをハシゴする熟年女性向けの「4時間の家出・仇討ちツアー」などヒット企画も多い。参加者にとっては夫の遊びを体験する非日常性を、クラブにとっては開店前の新商売につながった。
「やはり三方よしが我々の原点なんです。旅行を売らなくてもいい、元気や幸せを皆で一緒にお配りしませんか」