支店運営は「リーダーシップより演出力」 名鉄観光・支店長会議
名鉄観光サービス(神應昭社長)がこのほど愛知県の名鉄犬山ホテルで開いた全国支店長会議では、昨年度に好成績を上げた銀座支店、盛岡支店、梅田支店の支店長が支店運営について事例を話した。
コミュニケーションとモチベーションアップもカギ
このうち、銀座支店の安藤昌尚支店長は「コミュニケーションづくりに一番力を入れています」。その基本はあいさつ。支店スタッフの3人に1人が管理職で、同業他社から来た人間も3割ほどいる。あいさつは、スタッフ間の壁を取り除く第一歩と強調する。来店客に対しても同様で、あいさつは「気持ちよく来て、帰っていただくための支店づくり」と強調した。
自身も毎日1人ずつ10分間、1日の成果を聞くようにしている。「まずは褒めて仕事を進めてもらいます。本人の話を聞いてから、初めてアドバイスするようにしている」という。
また、梅田支店の浅田淳支店長は、なんば支店の経験も交え新規団体の受注について話した。浅田支店長は「営業マンのモチベーションアップ」が推進力になると指摘。そのため、新規受注コンテストなどを設けることでモチベーションアップにつなげたほか、若手社員が経験を積むことを重視した。
具体的に5つのポイント挙げた。(1)新規団体の営業には支店長をはじめ上位職を同行させること(2)団体のキーパーソンに会うまであきらめずに通う(3)先手必勝(他社より先に見積書をもっていく)(4)訪問件数、見積件数を競う(5)新規団体獲得チームをつくる―。
浅田支店長は「支店長に求められるのはリーダーシップよりも、若手社員をやる気にさせる演出力です」と話した。