2020年の関西の国際観光とは 大阪国際大学・シンポ(2)
大阪観光局局長の加納國雄さんは、2020年に外国人客数を650万人にするなど数値目標を掲げ「エイジアン・ゲートウェイ・オーサカ。関西、西日本全体の玄関口としてアピールしていく」と観光局の取り組みについて話した。
行間読める関西人 機転利く人材育成を
特に20年に向けては「文化、食を前面に出してスポーツ(五輪)を見る前に文化体験をしてもらえるようにしたい。僕も体験しましたが『アメちゃんあげよか?』というおばちゃんは大阪が誇る文化。そんな人を見に来るのが観光だと思っています」。
コーディネーターを務めたフリーアナウンサーの八木早希さんは「マニュアルがなくても行間を読める力があるのが関西人。ネガティブを笑顔に変えられるのも関西だけ」とし、おもてなしを担う人材育成に話を向けた。
関西経済同友会幹事の阪口葉子さんは「機転を利かして何かを助けてあげるのは難しいことです。サービスはできるけど、相手のニーズを汲むのは日本人は劣る面がある」とし、参加していた学生らに向かって「コミュニケーションを取り自分の中で咀嚼する。改善、反省し発展していける人になってほしい」。
大阪国際大学准教授の久保由加里さんは、来春開設する国際教養学部国際観光学科について「実学としての観光を高め、おもてなしを担う応用力の人間を育てたい」とし「世界の中にいる自分を意識し、探究心と限りないポテンシャルがあることを認識してほしいですね」と学生らに訴えた。
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