今こそクルーズで日韓交流 韓国5都市が大阪で説明会
急増する東北アジアのクルーズ市場を背景に、海外クルーズ船の誘致や日韓交流を促そうと、釜山市など韓国5都市がこのほど、大阪市中央区のホテル日航大阪でクルーズ観光説明会を開いた。旅行会社、船社、マスコミなど日韓合わせて約150人が集まった。
日本、韓国、中国など東北アジアのクルーズ市場は2020年に700万人規模に成長すると見込まれている。韓国海洋水産部の李相文さんによると、韓国では12年に28万人だったものが14年には100万人を超えたという。
そのため韓国ではクルーズの受け入れ整備を進めており「21世紀最高の観光」(李さん)として、日本海で新しいクルーズコース開発の必要性を訴えた。
こうした考えから、釜山港では今年8月に国際旅客ターミナルを開設したほか、仁川港でも2016年11月に22万トン級の超大型クルーズ客船が接岸できる新ターミナルをオープン。大規模なクルーズ客船の受け入れ整備が続く。
さらに、シンガポールに次いでアジアで2番目(13年)にクルーズ客船の寄港が多い済州には今年7月完成の国際クルーズターミナルに続き、17年5月にアジア最大級の専用ふ頭、30年には新港の開港を予定している。「日韓中のへそ」(済州担当者)として、東北アジアのクルーズハブ港を目指す考えだ。
このあと、江原道と麗水港と合わせて5つのブースを設け商談会も行われた。
釜山市の金奎玉副市長は「東アジアでのクルーズの成長に向け、魅力的な寄港地として韓日が協力すべきで、今日をその第一歩としたい」と話していた。