大阪の真ん中を水辺から見直す 中央区魅力発見トークイベント
大阪市中央区はこのほど、中央区魅力発見ツアーイベントとして「水都大阪の水辺と船場をめぐるまちあるき&トークイベント」を開いた。50人を募集したところ150人の申し込みがあった。
大阪市浪速区の湊町船着場から乗船しツアー客が道頓堀川、東横堀川、土佐堀川を経て大川、中之島、八軒家浜を巡った。その後、中央区のドーンセンターでトークイベントを実施した。
トークイベントでははじめに、着地型旅行のOsaka旅めがねを主催するインプリージョン社長の小田切聡さんが講演。旅行会社やホテルなどの宿泊プランなどを通して全国から大阪に誘客しており、Osaka旅めがねは2019年までに60万人を集客している。18年から道頓堀を使ったクルーズ事業を行い、大阪の文化やまちの賑わいを伝える商品を造成。「これからは地域の人たちとの関わりをSNSなどを通して世界に発信するオンラインツーリズムが脚光を浴びる」と話した。
さらに観光まちづくり工房の野杁育郎さんの司会で、人と不動産の小上馬大作さん、大和屋本店若女将の石橋由衣さんがパネリストとして登壇した。
小上馬さんは「中央区へのインバウンドの伸びが半端ではない状況が続き、日本語が聞こえないまちになり、中央区民にそっぽを向かれてしまった感じがする。コロナ禍で大変な状況だが、全国の日本の人たち、中央区民に目を向ける場をコロナに与えてもらったような気がする」。石橋さんは「私たちもインバウンドで大忙しだったが、現在は地元の人たちに来ていただけるよう、食事に力を入れている」。
パネラーからの発言を受けて野杁さんは「コロナ禍は浮かれていた我々にお灸をすえてくれたのだと思う。そのことを謙虚に受け止めて、水辺から見た中央区の魅力を盛り上げていきたい」と結んだ。
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