OATA、恒例の高知モニターツアー 旬な施設めぐり送客増を誓う(2) 安芸・北川・南国へ
宿泊は高知市内の旅館三翠園。同館では南海トラフに備えて19年から本館高層棟を解体し、21年11月に新館「翠玉館(すいぎょくかん)」をオープン。同時に中層棟などの耐震化を図った。これにより中層棟と宴会場等からなる本館を「翠峰館(すいほうかん)」、南側の寿館を「翠松館」に改称。ベージュ色の外観に統一した。リニューアルにより和室64室、洋室63室で計127室となり、小グループや個人客対応を強化した。
2日目は安芸市で野良時計、岩崎弥太郎生家を見学し、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の安芸駅―奈半利駅間をオープンデッキ型観光列車「しんたろう号」で移動。料亭花月で室戸キンメ丼を食べ、北川村の「モネの庭マルモッタン」を見学した。ここは世界で唯一、フランスのクロード・モネ財団から公式に「モネの庭」を名乗ることを認められているもので、モネが描いた理想の庭を再現。睡蓮の咲く水の庭、バラのアーチが美しい花の庭、地中海の世界をテーマにしたボルディゲラの庭などがある。
南国市の「海洋堂スペースファクトリーなんこく」は、大型フィギュアなど多くの作品を見ることができる。高知県内にある海洋堂の施設、ホビー館四万十やかっぱ館にはないのがフィギュアの工場見学。作業している手元を映すモニターがあり、高度な技術を持った職人の緻密な作業を見ることができる。ワークショップではフィギュアの塗装教室やジオラマ教室を開催している。
高知県観光コンベンション協会誘致推進本部の溝渕泰正本部長は「OATAの皆さんには数多くのお客様を送客していただき、感謝申しあげたい。高知県の浜田省司知事は大阪府副知事の経験者で大阪との関係は深い。高知県と関西の経済連携を強く押し出しておりOATAの皆さんのお力添えをお願いしたい」。
また、同協会の荒井修国内誘致部長は2022年度観光キャンペーン「リョーマの休日」について「高知県といえば、やはり“食”。観光客に最も支持をいただいており、鰹のたたきや清水サバ、土佐あかうしなど高知ならではの食材をアピールする」と強調した。
OATAの清水康市専務理事(三協マネジメント南海コスモツアーシステム)は、現在OATAは101社で100%保証のクーポンを発券し、受入施設に信頼を得ている協同組合であることを説明。「今回の視察を会員に呼びかけたところ、即予定人数に達した。高知県への送客にやる気満々の精鋭の会員が参加している」とし、高知県への送客に決意を示した。
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