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ガストロノミープロジェクト集大成 徳島県三好市、食による滞在観光地づくり磨く

地元食材を生かした観光客誘致の一環として、2021年から「ガストロノミープロジェクト」に取り組んできた徳島県三好市。3カ年のプロジェクトの総仕上げとしてこのほど、三好市の真言宗御室派・四国三十六不動霊場第五番の密厳寺で「徳島県三好市を感じる食事と体験―Miyoshi―City Fair 3rd」を開いた。

プロジェクトは、宿泊事業者で組織する大歩危祖谷いってみる会と、飲食事業者で構成するまちなかグループが「食を目的に訪れたいまち三好市」を実現するため、市の食材を使用したメニューを開発。過去2回は東京都内でフェアとして開催し、開発したメニューを披露してきた。

3回目となる今回は、関係者やメディア30人が出席。密厳寺の八角大不動堂で六波羅蜜護摩修行体験を行った後、本堂で雑穀と祖谷豆腐のつくねハンバーグ、祖谷の豆腐とこんにゃくのステーキ・西山の野菜添え、あめごの玉味噌焼きと阿波尾鶏の香味焼、お美姫鍋、酒粕アイスを味わった。

ガストロノミープロジェクト

三好づくしのメニューを味わう参加者

三好市の高井美穂市長は「誘客に食は欠かせません。プロジェクトには三好市食のアンバサダーで三好市観光特使の大桃美代子さん、三好市食のメンターの堀知佐子さんにご尽力いただきました。これからは食を目的に4、5日滞在してもらえるメニューづくりに磨きをかけていきたい」と述べ、地元飲食店で開発したメニューを提供できるシステムづくりに取り組む考えを示した。

大桃さんは「ガストロノミーで培ったノウハウが三好市だけでなく、徳島県の観光を発展させるきっかけになることを祈っています」。堀さんは「プロジェクトの集大成が素晴らしい場所でお披露目できたことを喜んでいます」と語り、今回のメニューに使った祖谷のこんにゃくやでこ回しなど地域の伝統や歴史に根付いた食材が市に点在していることを紹介。「一旦プロジェクトは終わりますが、新メニュー開発チームの人たちとは引き続いて新しい料理を作って世界に発信していきましょう」と呼びかけた。

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