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外国人が楽しめるニューツーリズムを目指して(3) 推進に向けたポイント

このアンケート結果と実施報告を受け、外国人旅行者向けニューツーリズム推進の段階別に留意すべきポイントを抽出。「推進に向けた視点」と「取り組み項目」で整理している。

「体動かす体験」と「日本を体感」で満足度向上

「ニューツーリズム旅行商品企画・造成」では、地域資源の活用ポイントは「日本の歴史文化、精神性を感じられる資源は国籍問わず関心が高い」「日本向けの内容でもOK」「地域の人々との交流は大きな魅力」。

インバウンド向けニューツーリズム

日本を感じさせる体験は
評価が高い(イメージ)

体験プログラム構築のポイント は「体を動かす体験は言葉が通じなくても十分に楽しめる」が、「危険が伴うアクティビティの場合や農家民泊のように分宿を伴う場合は緊急時の対応を万全に」と注意している。旅行行程のポイントは「集客力の高いエリアや観光スポットと組み合わせたコース設定を」「アクセスを容易に」。満足度向上には「見学するだけでなく体験プログラムを」を挙げている。

「ニューツーリズム旅行商品企画・造成」では、予約の受付、事前対応のポイント として「異なる文化や習俗への適切な配慮のため、事前に参加者の情報の収集が重要」「外国と習慣が異なるものは、事故を防ぐために事前に詳細な説明を」など習慣の違いへの対応を指摘。

現地ガイドのポイントは、「旅行者の属性や参加形態に合わせて言語対応やガイド人数を検討」「地域文化への理解が必要な解説や専門的知識に基づく自然の解説を行うために、外国語を話せるガイドの育成が重要」とし、わかりやすく伝える工夫や、音声ガイドの利用法の解説などの重要性も論じている。宿泊施設・食事のポイントは「参加者の好みや習慣・宗教に合った食事の選択肢の提供」、地域内の連携・協力体制構築のポイントは 「受入に不安を抱えるところもあったが、実践することで好印象を持った関係者が多い」「飲食施設などでのクレジットカード支払いへの対応の充実が必要」というインバウンド共通の認識・課題が挙がった。

最後に「旅行商品化に向けた体制・オペレーションの対応」は、旅行会社との連携のポイントは「旅行会社、ターゲット国の旅行会社との協力、連携が欠かせない」「海外の旅行会社と連携する場合、催行日を予め決めてから募集すると調整が難しく、催行日の柔軟な対応が必要」としている。

ポイント集では、最後に各ポイントの解説も付記。CS調査ツアーなどでの実例を挙げながら、ポイントの詳細な理由やその重要性を説いている。

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