沿海7県スクラム 瀬戸内ブランド推進連合が設立(1)
瀬戸内の魅力を国内外に発信しようと広島県、香川県など瀬戸内海に面する7県は4月22日、「瀬戸内ブランド推進連合」を設立した。7県知事による代表会議を意思決定機関とし、事業計画とともに初年度5600万円の事業予算もつけた。会長に就任した湯崎英彦・広島県知事は「7県の力を結集し、瀬戸内ブランド形成を強力に推進する」と意欲を示した。
9カ年計画の大事業 「東洋の瀬戸内」目指す
同推進連合を設立したのは兵庫、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛の7県。瀬戸内海の多島美、歴史や文化の多様性を瀬戸内ブランドと位置づけ、戦略的な観光振興策により国内外からの観光交流人口の拡大を図ることで、地域経済の活性化と豊かな地域社会の実現を目指す。
東京・平河町で開かれた代表者会議と記者会見には湯崎・広島県知事をはじめ山本繁太郎・山口県知事、飯泉嘉門・徳島県知事、浜田恵造・香川県知事、中村時広・愛媛県知事が出席。飯泉・徳島県知事は「瀬戸内は内海として地中海に勝るとも劣らないが知名度が足りない。西洋は地中海、東洋は瀬戸内と認知されることを目指したい」と抱負を述べた。
瀬戸内ブランドの確立と発信に向けて同推進連合では前年も含め2012年から20年までの9カ年計画を設定した。3年ごとにステージを区切り、第1ステージでは域内プロモーション、第2ステージでは観光プログラムの充実や国内・海外プロモーション、第3ステージでは瀬戸内ブランドの定着と発展に向けた施策を行う。
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