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大阪・中之島に経済と文化の街「フェスティバルシティ」が開業(1)

大阪市のビジネスの中心地・中之島に4月17日、経済と文化の街「フェスティバルシティ」の西棟「中之島フェスティバルタワー・ウエスト」(以下、ウエスト)が完成し、飲食・物販部門「フェスティバルプラザ」が全面開業した。全17店舗で、5年前に開業した「中之島フェスティバルタワー」(以下、タワー)の32店舗を併せて、計49店舗が揃い、中之島地区では最大の商業施設となる。

フェスティバルシティは、朝日新聞社、朝日ビルディングそれぞれが竹中工務店と共同事業主となり、「CREATIVE(クリエイティブ)が生まれる"まち"」をコンセプトに、地上約200メートルの超高層ビルのツインタワーを整備。2012年に「中之島フェスティバルタワー」、地上39階地下3階建てが開業し、フェスティバルホール、オフィス、レストラン、飲食・物販店などが入居している。

ウエストは、地上41階地下4階建て。6―31階がオフィス、33―40階にヒルトンホテルグループの最高級ホテル「コンラッド大阪」(164室)が6月9日に開業。同4階には公益財団法人香雪美術館(神戸市)が分館「中之島香雪美術館」を来春開館する予定だ。

「フェスティバルプラザ」はタワーとウエストの地上1階―地上2階と、タワー12、13、37階に立地。新店舗も含め飲食、物販店舗は51店舗となる(4月20日現在)。また、大阪市営地下鉄肥後橋駅からのバリアフリー化も実現。「フェスティバルプラザ」とつながった京阪渡辺駅にも雨に濡れない乗り換えができるようになった。

コンラッド大阪

コンラッド大阪の宴会場ロビー

香雪美術館

香雪美術館内に整備されている
お茶室

開業した17店舗は、焼き肉や和食、スペインバルや焼き鳥とワインなど新業態をはじめ、ビーフグリルなど西日本初、大阪初出店の店やフランス・パリのライフスタイルを提案するセレクトショップなど、ほかにはない魅力的なショップ構成になっている。

焼肉トラジ

焼肉トラジのメニュー

ウエストの完成により、フェスティバルシティはホテル、オフィス、美術館、ホール、飲食・物販機能を備えたビジネス、文化、経済などの情報発信拠点であると同時に、最新の技術と技能を駆使し、最高の防災、減災整備の施設であることも見逃せない。

ビル内には常時約1万2千人の人々が働き、ホテルやホール、美術館や飲食・物販などの機能を備えており、相当の人々が存在するはずだ。そうした人々が安心・安全でいられる環境づくりを目指し、震度7の地震でも耐えられるような耐震構造であり、河川水を利用した地域冷暖房やLED照明をはじめとした省エネ機能、非常用発電器による72時間電気供給、十分な備蓄倉庫、そして事業継続計画(BCP)も用意している。

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