滋賀県長浜・高島、琵琶湖観光の振興へ連携(1) 「びわ湖の日」にクルーズ
2017年は琵琶湖周航の歌ができて100周年を迎えた。また滋賀県では日本遺産「琵琶湖とその水辺景観 祈りと暮らしの水遺産」を核とした観光振興の取り組みが行われている。7月1日の「びわ湖の日」に長浜市、高島市の3つの観光協会が琵琶湖汽船と共に共同事業「びわ湖プレミアムクルージング」を行った。
3観光協会が共同事業
長浜観光協会と奥びわ湖観光協会、びわ湖高島観光協会の3観光協会と琵琶湖汽船が連携して7月1日、大型客船「ビアンカ」を使って「びわ湖プレミアムクルージング」を実施。滋賀県民150人が参加した。
一行は黒壁スクエアや慶雲館、豊公園で新設された琵琶湖周航の歌歌碑など長浜のまち歩きを行った後、ビアンカに乗船。地元アーティストによる「琵琶湖周航の歌」などのミニコンサートを楽しんだ。竹生島では宝厳寺や都久夫須麻神社を参拝し、船内で3観光協会の締結式が行われた。
奥びわ湖観光協会の山元清蔵会長は「ビアンカという立派な船でクルージングと締結式が開かれ、喜んでいる」、長浜観光協会の岸本一郎会長は「高島との連携で互いが行き来して奥びわ湖としてアピールをしていきたい」、びわ湖高島観光協会の前川為夫会長は「奥びわ湖には水文化がある。3観光協会が一緒になって情報発信したい」と話した。

3観光協会の会長が広域観光協定を結ぶ
また来賓として出席した滋賀県の池永肇恵副知事は「滋賀県は真ん中に琵琶湖があり、その琵琶湖には460もの川の水が流れ、いわば滋賀県は水と琵琶湖でつながっている。琵琶湖を大切にしながら、多くの人に琵琶湖を楽しんでもらえたら」とあいさつ。
長浜市の藤井勇治市長は「長浜には450もの文化財があり、美しい自然もある。これを観光振興や地域振興に結びつけたい」、高島市の福井正明市長は「今回の提携を軸に奥びわ湖、長浜の皆さんとしっかりと取り組みたい」と話した。
このあと参加者らは複数のアーティストによる「琵琶湖就航の歌」のオリジナルソングやヨシ笛などの演奏に聞き入ったほか、専門講師による「日本遺産・滋賀」の紹介や船上から沖の白石を見学した。
今津港では琵琶湖就航の歌発祥の地・高島のまち並みを見て回った。「びわ湖プレミアムクルージング」は今秋にも4回実施する予定で、琵琶湖の魅力を広く伝えていく。
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