滋賀県長浜・高島、琵琶湖観光の振興へ連携(5) 教旅向けパスポート
一般社団法人北びわこふるさと観光公社(滋賀県長浜市、岸本一郎理事長)は、教育旅行専用企画として長浜市の歴史文化施設利用に便利な「びわ湖・長浜 スクールパスポート」を販売している。
パスポートは長浜市がもつ戦国時代から近代にかけて豊かな歴史を学ぶ校外学習や修学旅行での利用を呼びかけている。
パスポートは2016年4月1日から販売を始めた。限られた予算で有意義な教育旅行を行いたい、という学校側の要望に応じて開発。同市の歴史文化や郷土を愛する心の発信や教育素材の提供、地域活性化などを目的に企画した。
2017年4―7月で15校2236人が利用。小学校3校、中学校9校、高校3校だった。このうち長浜市街地で使える食事券(ランチクーポン)の使用は3校462人。担当者によると「販売2年目を迎え、初年度を超える勢いで、ご利用いただいています」と話している。
料金は2館入場券300円と3館入場券500円の2種類を用意。3館入場券購入学校には2枚組特製ポストカードをプレゼントするほか、湖北観光情報センターを滞在中の本部待機場所として無料で利用することができる。見回り用電動アシスト自転車を1台、無料で使うことも可能だ。
参加施設は長浜城歴史博物館▽長浜鉄道スクエア▽慶雲館▽北国街道・安藤家▽長浜アートセンター▽今重屋敷能舞館▽海洋堂フィギュアミュージアム黒壁▽曳山博物館▽長浜別院大通寺▽ヤンマーミュージアム▽国友鉄砲の里資料館▽浅井歴史民俗資料館▽五先賢の館▽小谷城戦国歴史資料館▽高月観音の里歴史民俗資料館。
同公社は長浜市と米原市の着地型旅行の推進を目的に2013年に設立。旅行業登録(滋賀県知事登録旅行業地域―242)を持ち、地元と連携し地域密着の素材を生かした旅行商品を造成中だ。
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