タイ観光の18年は「新しい色合いへのいざない」 多様性に触れ「生き方」楽しむ旅
2017年11月からスタートした「アメイジング・タイランド観光年2018」。1月にはタイ北部の都市チェンマイで開催したATF2018(アセアン・ツーリズム・フォーラム2018)で、世界からの誘客強化のための新たなコミュニケーション・コンセプト「Open to the New Shades」(新しい色合いへのいざない)をリリース。2月9日には、日本のメディアや旅行業界関係者を前に、新コンセプトに託した、タイの新たな楽しみ方を紹介した。
「タイでの体験で心の扉を開いて」
タイ国政府観光庁(TAT)は2月9日、東京・有楽町の帝国ホテルで、観光プロモーションの新コンセプト「Open to
the New Shades」の発表会を開いた。発表会にあわせ、1月にタイのチェンマイで開催されたATF2018でも、世界の100を超えるメディアを前に新コンセプトを発表したTATのタネース・ペッスワン副総裁が来日。日本国内のメディアや旅行業界関係者に向け、改めて新コンセプトを紹介し、タイへの来訪を呼びかけた。
新コンセプトは「アメイジング・タイランド」はそのままに、タイの多様性によりフォーカスしたもの。タイへのリピーター、タイを初めて訪れる旅行者のいずれにも向けたコミュニケーションコンセプトとしてブランド化を図る。
タネース・ペッスワン副総裁は「例えば世界から愛されるタイフードですが、パッタイにもたくさんの種類があり、トムヤンクン以外にもスープがあること、野菜やハーブも多彩なことを発信していきたい」と、新しい色合いに込めた思いを分かりやすく紹介した。
料理だけでなく、アートと工芸、文化、ビーチや自然にもエリアごとの色合いがあり、さらにタイで暮らすように過ごすことで、タイ人の「生き方」にも触れてほしいと、タネース・ペッスワン副総裁。「タイでの体験で心の扉を開いてほしいというメッセージです」と話した。

タネース・ペッスワン・
タイ国政府観光庁副総裁
17年にタイを訪れた国際観光客は約3500万人で、うち日本からは154万人(7.3%増)が訪れ、日本人による観光収入は225億円(9.7%増)と前年を大きく上回った。一方、17年にタイから日本への旅行者は98万人(9.5%増)で、双方向では250万人を超える。
18年、TATでは日本からタイへの旅行者165万人(7.1%増)、日本人による観光収入235億円(4.4%増)を目標にしている。航空路線では、全日空が6月1日から羽田―バンコク便を1日2往復から3往復に増便し、東京(羽田・成田)―バンコク線が1日5往復に拡大する。
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