中国最大OTAシートリップが日本で国際クレカ発行 旅行利用に価値提案
中国最大のオンライン旅行会社Ctrip(シートリップ)は、三井住友カードと提携し、UnionPay(ユニオンペイ、銀聯)ブランドの国際クレジットカード「Trip.comグローバルカード」を日本で発行する。5月15日、都内で3社が会見し発表した。
Trip.comはシートリップの中国国外での国際ブランド名で、中国外で提携クレジットカードを発行するのは初めて。6月6日から募集を開始する。
カードブランドのユニオンペイ(銀聯)は、中国で最も利用者の多いキャッシュカード・クレジットカードである銀聯カードの国際ブランド。07年には三井住友カードと提携し、中国外では初めてとなる三井住友銀聯カードを日本で発行している。今回のTrip.comカードについては、中国やアジアで認知度が高く利用可能店舗が多いユニオンペイ(銀聯)をクレジットカードブランドにした。
Trip.comには、カードを利用する際に、ホテルの割引予約などができる会員限定の特典を展開するほか、カード利用に応じて貯まるワールドプレゼントポイントでは、宿泊や航空券予約時に最大1万円の割引コードに転換することができる。
会見でシートリップ・インターナショナルのジェーン・スンCEOは、「今回の提携は3社によるグローバル化宣言です。グローバルな旅行商品の拡充で、日本の利用者向けに多くの旅行目的地を提供するほか、様々なユーザーサービスを行っていきます」と、カード会員獲得とTrip.comの日本人の利用促進に意欲を見せた。
また、銀聯国際のワン・リーシン副総裁は、「新カードで高品質な決済サービスと、旅行優待サービスを提供します。日本の半数以上のATMと、70万店で利用できます」と日本での利便性について話した。
三井住友カードの久保健社長は、「3社で新しい旅行価値を提案していきます。特にアジアで魅力的な旅行サービスを提供することで、まずは、出張の多いビジネスマンにメリットが大きいカードになる。旅行を楽しみにしながら普段使いをしてもらえるカードになってほしい」と期待を込めた。
カード発行を記念し6月6日―12月31日のカード利用を対象に、利用料金1万円以上で1000円から5万円以上で5000円などのキャッシュバックキャンペーンを行う。
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