旅行業の近未来予想図 鹿児島県協会・組合が問う「2030年の旅行業」(5) 若い人が働く産業へ-ワークショップから
付加価値で市場創造
参加者によるワークショップは「2030年の旅行業」がテーマ。個人の考えをグループでまとめて発表、限られた時間の中でユニークなアイデアが出た。
「取次ではなく、あなたのための業種に旅行業がなれば」
「2037年には2万機の飛行機が飛びアジアの人口は40億人と予想されている。彼らが民営化した鹿児島空港へLCCで来る。旅行は目的ではなく手段としてコンソーシアムをつくり、LCCで来る外国人を着地型で囲い込んでいく」
「趣味やテーマ性が重要になり、企業として強みのある旅行業が大事になっていくのでは」
「スマホができるシニアが増えるが、リアル店舗のニーズは続く。関連業界のプラットフォームをつくり、客の情報量に負けないようにする」
「エアオンの客を囲い込む付加価値の高い商品で、11年がんばる」
「自らの経験を語れる肌感覚の旅行会社が生き残り、AIを使いこなして団体旅行も獲得」
「地域間交流を図り、コンシェルジュ的に商品を紹介する。我々がコミュニケーションをとり、地域の生活感の中から新たな市場を創造」
講評として、中間さんは「ITが進んでもアナログは廃らない。スマホ決済で手数料を得られる仕組みを検討する」。赤司さんは「50歳近い私が若手と言われる。中小の連合体で、若い人が稼げる業態に。旅行の感動を伝えられる旅行業を目指す」。井門さんは「鉄道ファン、ゲーム好きをデータベース化する。経営者を目指す旅行業のインターンシップをぜひ」。
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