添乗員表彰や学生向け講座 会場ステージで催し/ツーリズムEXPO
ツーリズムEXPOジャパン2019大阪・関西では、会場のインテックス大阪の中央部に設けられたステージで、業界日2日目に様々なプログラムが催された。大学生による海外卒業旅行企画や観光まちづくりのコンテスト、旅行業界研究講座(詳細は近号)など大学生向けのプログラムが開かれ、学生に業界の魅力を訴求した。
そのなかで、ステージプログラム第1弾は、日本添乗サービス協会(三橋滋子会長)による「ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤー2019」の表彰式。昨年1年間で功績のあった添乗員を表彰するもので、添乗員の地位向上などを目的に創設されたもの。今年はグランプリの国土交通大臣賞にジャッツの菅谷眞弓さん、準グランプリの観光庁長官賞にツーリストエキスパーツの桝井康平さん、委員長賞にフォーラムジャパンの髙橋栄さん、会長賞にJTBの安田由佳さんが選ばれ、表彰された。
選考委員長を務めた吉村作治・早稲田大学名誉教授は「例年、事故対応などの側面を評価した受賞者が多かったが、今年は企画やおもてなしの優れた人が選ばれた」と講評。「ツアコンには大学教授のような知識一辺倒ではなく丁寧に知識をお客に伝えるすごみがある。業務は厳しいが『苦しみながら楽しんでいる』、これがツアコンの真骨頂だ」と業界へエールを送った。
続いて、三橋会長をモデレーターに、パネルディスカッションを開催。受賞各氏が現場の生の声で、よりよい旅作りや業務の魅力を語った。
各氏からは、「厳しい業務」と率直な声が相次いだが、それを上回る魅力があると熱弁。桝井さんは一度職を離れたものの「お客からのお礼や笑顔に救われた。旅行の世界に戻ってきて、今は楽しい日々を送っている」、高橋さんは「海外に足止めなどの苦境もあるが、お客に励まされた。若者も楽しい仕事と感じてやってほしい」。安田さんも「これまでに従事したツアーのファイルを見ると、お客約6千人の笑顔、思いがあふれている。こんな財産をもつ仕事はほかにはない」と、お客との関係性に魅力を感じられる点で各氏は一致していた。
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