YKK APが提案する「窓から始まる『おもてなし』」 快適な生活環境のために(1)
YKK AP株式会社リノベーション本部企画推進部 横谷 功 部長
私たちにとって身近で大切な存在である「窓」。自宅でも職場でも窓がきれいだと気分が変わるし、車では安全にも直結する。お客様を出迎える旅館ホテルにとってはなおのことだ。「窓から始まる『おもてなし』〜快適な生活環境のために〜」と題して、YKK AP株式会社リノベーション本部企画推進部部長の横谷功さんにご寄稿いただいた。

横谷功さん
はじめに
近年日本では、気温の上昇、熱中症リスクの増加、台風被害の拡大、局地的大雨や集中豪雨の頻度の増加など、異常気象による自然災害に見舞われています。そうした気候変動に対処し、安全で安心して過ごせる生活環境作りのために、近年ますます建物の改装需要が高まっております。私どもYKK APは「窓」を通して、皆さまに快適な暮らしをお届けすべく日々活動しております。
生活環境を取り巻く悩み
さて、快適な暮らしを実現するためには、室内の気温を適切に保つことが重要です。建物において、熱の出入りが最も多いのは「窓」であることはご存知でしょうか。冬場にせっかく温めたお部屋の温度も、実に52%が窓から逃げてしまうのです(図1)。
それによる結露の発生も快適な空間の妨げになります。結露は、温められた室内の空気が冷たい窓辺で冷やされ、空気中に抱えきれなくなった水蒸気が水滴に変わる自然現象です。結露が発生することで、カーテンや窓まわりにカビやダニが発生し、アレルギーの原因になったり、壁紙や床がボロボロになってしまいます。
また、快適な環境には、音も大事な要素です。
「環境基準」(平成24年環境省告示第54号にて改正)では、人の健康を保護し、生活環境を保全する上で維持されることが望ましい騒音レベルは40−45デシベル(図書館の館内レベル)とされていますが、道路沿い(60デシベル程度)、鉄道沿い(70デシベル程度)においてはテレビを観たり、会話したりすることも困難になってしまいます。
こうしたお悩みは、一戸建てやマンションなどの住宅だけではなく、ホテルや旅館などの宿泊施設にも当てはまることがたくさんあると思います。最近の宿泊施設においては、プライバシー保護のためや、室内温度の調整のため、さらには強い日差しにより客室内の快適性が損なわれないようにするために、一日中カーテンを締め切ってしまうことで、せっかくの眺望・景観を妨げてしまうという問題も耳にしています。
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