和歌山・南紀12湯を全国区に(1) 有志で推進協議会発足
全国屈指の泉質を持つ和歌山県の温泉を国内外にアピールし、県内を訪れる観光客を増やして地域活性化につなげることを目的に「南紀12湯推進協議会」が発足した。和歌山県旅行業協会の小山哲生理事長(日高観光)を発起人に、12湯の代表のほか和歌山県観光振興課、和歌山県温泉協会、全旅、日本旅行の関係者ら有志が集まり2月5日、和歌山市のシティイン和歌山で発会式が行われた。
南紀12湯推進協議会は、昨年9月22日に南紀勝浦温泉のホテル浦島で開かれた全国夕陽サミットで「物語をつくって12の温泉で和歌山へ人を呼ぼう」と提案されたことがきっかけ。
発会式の冒頭、小山さんはあいさつで「白浜温泉や南紀勝浦温泉など全国的な知名度がある温泉地だけでなく、有名温泉地に負けない泉質を持つ温泉地が県内に点在している。ただ残念なのは、その事実がほとんど知られていないこと」と述べ、県内市町村や観光協会、DMOなどと連携し和歌山の温泉の素晴らしさを訴えたいとした。
加えて、全旅の協力を得て、県内温泉地をテーマに開発した着地型旅行商品を「地旅」として販売、情報発信していく考えも示した。
12湯の関係者からは「知名度はないが12湯をきっかけに全国区になるよう頑張りたい」(すさみ温泉・ホテルベルヴェデーレ・吉村戒さん)、「和歌山の温泉が共同でアピールすることで誘客を増やし、観光の活性化を図ることができれば」(川湯温泉・富士屋の小渕浩史さん)など前向きな意見が挙がった。
また、和歌山県観光振興課の小路哲生さんは「県としてもバックアップしていきたい」とエールを送り、和歌山県環境政策局の中井寛さんは和歌山県温泉協会の事務局として「県内の温泉資源の保護と適正な利用を推進し、温泉事業の発展、公共の福祉に寄与する団体だ。温泉スタンプラリーなどの事業も行っている。できる範囲で協力したい」とした。
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