サイクルツーリズムに名乗り 鳥取県、弓ヶ浜にコース開設
鳥取県がサイクルツーリズムを本格化させる。3月22日に、鳥取県米子市と境港市を結ぶ「白砂青松の弓ヶ浜サイクリングコース」が全通したことで、鳥取県全県を横断するサイクリングコース「鳥取うみなみロード」が実現。国内外からサイクリストを誘致する。
白砂青松の弓ヶ浜サイクリングコースは、国引き神話の舞台で日本海に突き出た弓ヶ浜半島を貫く約15・8キロ。境港市・夢みなとターミナルから米子市・日野川河口までの間は、傾斜がほとんどなく、砂浜や松林の中を海越しに大山を眺められ、爽快なサイクリングが楽しめる。沿道には皆生温泉があり、温泉入浴でリフレッシュできるほか、温泉街にある足湯で頑張った足を癒すことも。
このうち、夢みなと公園から夜見町交差点までの区間約7・8キロは、自転車歩行者専用道路として整備されており、公道では走行できない2人乗り自転車(タンデム自転車)でのサイクリングも可能だ。
3月22日に境港市の夢みなとタワーで開かれた式典には、県内外から訪れたサイクリストに加えて、鳥取県の平井伸治知事や米子市の伊木隆司市長、境港市の中村勝治市長らが出席。
席上、うみなみロードの概要も明らかにされた。「鳥取うみなみロード」は公募で決まった名称。鳥取県が山陰自動車道の開通により車の通行量が減少する国道9号線沿線の地域活性化を図ることを目的に、県内を東西に横断するサイクリングルートとして2016年度からコース選定を進めてきた。岩美町から境港市までの約138キロで、路面にはブルーラインでルートを示し、土地勘のない人でも迷うことなく走行できるようにした。沿線には浦富海岸、鳥取砂丘、白兎海岸、東郷湖などの県内屈指の景勝地も点在する。
平井知事は「多くの感動を呼び起こすルートです。多くの方に走り込んでいただき、観光の起爆剤にしたい」と話す。
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