「宝物」そろう山岳高原 上高地ホテル白樺荘、初夏のミニ開山祭開く(2)
上高地の6月は「宝物」のような季節だと言われる。コナシの木が白い花をつけ、湿原にはレンゲツツジが咲き誇る。標高1500メートルの山岳高原ならでは、ヤマザクラも今が見ごろ。ミヤマザクラなど、上高地には7種類のサクラがあるとされる。
薄暗い樹林にシダ類が繁茂する様子が、遊歩道から間近に眺められるのも、原生林がしっかりと保全されている上高地ならではの景色。
足を止め、耳をすませば、キビタキ、アオジ、ウグイスなどの野鳥の声が行き交い、池や河原、湿原では、ヒナを連れたオシドリやマガモ出会うこともある。

可憐なコナシの花
上高地では5月15日に長野県から宿泊施設に対する営業自粛要請が解除された以降も、5月中ほとんどの施設が休業を続けた。そうした中、河童橋のたもとに立つ上高地ホテル白樺荘は5月16日から営業を再開した。
年間を通じてマイカーの乗り入れが規制されている上高地へは、5月16日に新島々(松本市)と上高地を結ぶ路線バスが運行を再開した。

梓川に架かる河童橋のたもとに建つ
ホテル白樺荘
ホテル白樺荘で広報を担当する光嶋宣敬さんは「少ないですがハイキングなどで上高地を訪れる人もいました。上高地の売店やレストランなど、全部が閉まっていては申しわけない気持ちがありました」と、営業を続けた理由を説明する。
多くの宿泊施設が7月半ばまで休業する上高地で、ホテル白樺荘では今後も宿泊、売店、カフェ、レストランなどの営業を続け、上高地を訪れた人に、いい思い出を持って帰ってもらうつもりだ。
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(参考サイト)上高地ホテル白樺荘
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