ねぶたに関わる「人」をクローズアップ 青森県のタウン誌、クラウド基金で冊子づくり
毎年、延べ200万人以上が訪れる東北三大祭りの一つ「青森ねぶた祭」。今年はコロナ禍で開催中止となったが、青森県の老舗タウン誌「ふい〜らあ倶楽部」(工藤正昭社長)では現在、ねぶたに関係する「人」をクローズアップした冊子「ねぶたNAVIプレイバック2020」をクラウドファンディング基金(目標350万円)をベースに発行しようと準備を進めている。
ねぶた祭は、歌舞伎や神話を題材にした5メートル四方もの大きなねぶたがダイナミックにまちを練り歩き、“ハネト”と呼ばれる踊り子が「ラッセラー」の掛け声とともに一斉に踊り、祭を盛り上げることで知られる。
ねぶたNAVIプレイバック2020では、そうした観衆が直接目に触れる派手なものではなく、祭りを支える“裏方”にスポット。ねぶたを運行する「運行団体」や運行団体から依頼を受けてねぶたを制作する「ねぶた師」、大きなねぶたを動かしている「曳き手」「扇子持ち」、笛と太鼓、手振鐘の「囃子方」をはじめ、ミスねぶた、ミスターハネトなど「ねぶたに関わる人々の魅力」をクローズアップした。
ふい〜らあ倶楽部はこれまで43年にわたり、青森ねぶた祭パンフレット「青森ねぶたNAVI」を発行してきた実績がある。工藤社長は「ねぶたに関わる人々の魅力を伝えることで2021年のねぶた祭カムバックに向けて『人』の思いをつなぎたい」と意気込む。
ねぶたNAVIプレイバック2020は全ページカラーで150ページ、AB版で作成。一般販売はせずクラウドファンディングで支援した人のみに“返礼品”として贈る。ねぶたファンや青森ゆかりの人たちにとっては垂涎の一冊になりそうだ。
クラウドファンディング基金の募集期間は7月20日まで。同冊子のほかCD付き冊子「今すぐ話せる津軽弁講座」をリターン。基金に応じてくれた人たちのメッセージを「ふい〜らあ倶楽部」9月25日発行号に掲載することも予定している。クラウドファンディングはhttps://camp-fire.jp/projects/view/288123へ。
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