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【観光業界リーダー年頭所感】近畿日本ツーリスト関西旅丸会 会長 吉田瑛 氏

謹んで新春のお慶びを申しあげます。

2020年4月に新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から緊急事態宣言が全国に発令され、国民・企業・事業者に対し感染拡大の防止に向けた行動を強く推進するよう呼びかけられた結果、今までのビジネスの流れが一変いたしました。

ビジネス商談の中心がウェブによる活動に移行され、戸惑いを覚えている経営者の方々も多いのではないでしょうか。

しかしながら、会議やミーティングの手法が変わるだけで、人と人とのつながりや信頼関係に変化があるわけではありません。操作方法を若い方々から学ぶことで、より深い絆を作りあげ、その姿勢にともに育つチャンスが必ず訪れることになります。

アメリカのスタンフォード大学で行われた「幸せ」についての研究では、「人は自分のために何かをするよりも、誰かのために行動するときに大きな幸福感を得る」ことが確認されたそうです。

同大学の社会心理学者であるジェニファー・アーカーさんらの研究チームは「人が幸せを手に入れる最も有効な手段は誰かをより幸せにすること」だと報告しています。

漠然とした目的よりも「目の前にいる人を笑顔にする」という分かりやすく実行可能な目的の方が幸せを感じやすいそうです。確かに、誰かに喜んでもらえると、それだけで満たされた気持ちになります。

日本には昔から、「情けは人のためならず」ということわざがあります。人のために尽くすことが自分自身の幸せにつながることを先人はすでに知っていたのでしょう。

ほとんどの人は「幸せになりたい」という願いを持っています。しかし、どうすればいいのか、その方法を見失うことも多いです。

KNT−CTホールディングスがコスト構造の見直しに伴う大きな組織や事業変更の時を迎え動き出している中、各地域の方々の「笑顔」を求めて頑張っている関西旅丸会の会員の皆様と「たくさんの笑顔」を見るために、今日という1日を幸せに過ごすため、行動を起こしましょう。

最後に、トラベルニュースご愛読の皆様方のますますのご健勝とご多幸を祈念申しあげ、新年のごあいさつとさせていただきます。

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