楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

【観光業界リーダー年頭所感】一般社団法人全日本シティホテル連盟 会長 清水嗣能 氏

本年、当連盟の50周年を迎えるにあたり、今後の指針としてMVVを策定しました。ミッション、ビジョン、バリューというブランドコンセプトであり、アメリカの企業などは、その多くが策定しているものです。

自分たちの存在意義を明らかにし、組織として果たすべき役割は何か、自分たちはどのようにありたいのか、そして組織を構成する会員は何を行動指針とするのかを明らかにしました。これまでにも定款はあり目的も明文化していましたが、常に意識しているとは言いがたいものでした。

コロナ禍という未曾有の売上減少局面でのことであり、オリンピックさえも延期になるという、誰もが自社の存続をかけた忍耐の日々ですが、そうした中であるからこそ、自分たちのあり方を見つめ直すいい機会と考えました。

組織運営において根幹となる考え方を明らかにすることは、大切なことであり、これからの当連盟の組織運営はこのMVVに照らし合わせて考え、行動していくことになります。その一つの象徴として、会の名称変更を検討しています。

我々連盟のミッションは「時代のニーズを捉え、革新性をもって、会員ホテルの価値向上を支援すると共に、観光立国の実現と地域の発展に寄与する。」と明確に定めました。連盟の進むべき方向性を明確化することによって、会員の思いのベクトル合わせを行い、力を結集して連盟と会員ホテルの価値向上に努めます。それは取りも直さず自分たちのためだけでなく、連盟活動をとおして、国や地域に貢献し、人々が幸せになるお手伝いをするためであります。

また、自分たちのありたい姿である連盟のビジョンとしては「会員ホテルの挑戦を促し、日本および地域に新たな風を起こすイノベーターになる。」としました。創立50周年を迎えるにあたり、このビジョンを具現化するための記念事業として、複数の都市で地域活性化事業などを行います。観光活性化をとおして地域のまちづくりを行い、地域の発展につなげる事業であり、当連盟がその仕掛人となります。

さらに、MVVに加え、それらをわかりやすく内外に伝えるステートメントとして「新しい物語を、ホテルから。」としました。ホテルがそれぞれのお客様のよき思い出づくりの場となり、また地域づくりの発信者ともなるという意味を込めています。50周年は大きな節目であり、当連盟はMVVに基づきダイナミックに活動してまいります。

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
個性全開、輝き増す山陰紀行・鳥取東部三朝編

「蟹取県」「星取県」に続き、辰年の今年は「とっとリュウ県」―。県の形が龍に見える?ことから...

「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

和歌山龍神に輝く夕夜景

大阪の中心部から車で約2時間、南紀白浜空港から1時間ほどの距離に位置する和歌山県田辺市龍神...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。22年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ