ホテル空間に日常を取り戻す シティホテルサンプラザ(大阪府堺市)(1) 銅イオン水で感染・クラスター対策
世界規模のパンデミックから1年以上が経つ。その間、3密回避といった新しい生活様式やワクチンの開発と接種など、やっかいな敵に対しての知見と対処法は少しずつ得ることができた。しかし、事態の大きな改善にはいまだ至っておらず、ことに観光業界は人の移動が伴う上、程度の差こそあれ会食も密も避けづらい様式を生業としている以上、まだまだ道のりは長い。その前提で今、我々ができることは何か。感染対策、クラスター対策の最前線を取材しようと、大阪府堺市のシティホテルサンプラザを訪ねた。
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3月12日、シティホテルサンプラザに2つの機械が運び込まれた。一つは銅イオン水生成装置、もう一つは可動式の大型加湿器。近く受け入れる企業の研修時に、感染対策として導入したユニットだ。
銅イオン水生成装置は、シーユー・トピア(大阪市中央区)が開発した「コロナバスターミニ」。卓上にも載せられる大きさの携帯性の高い機器で、一般水道水の蛇口と直結させ家庭用電源さえあれば簡易に銅イオン水が生成できる。
もともと銅は抗菌や防臭効果の高い金属。一般社団法人日本銅センターによるとO−157、インフルエンザやノロウイルス、レジオネラ菌などに超抗菌効果を発揮されることが実証されている。これは、水に溶けだしたわずかな銅イオンが細菌類の活動を抑制するためだ。銀にも同様な効果が認められているが、銅の方が効果が高いとされている。しかも2020年3月には米国CDC・UCLA・プリンストン大学の研究チームがコロナウイルスを不活化する効果を実証。日本では一般財団法人北里環境科学センターが「銅・銅合金が極めて有効と考えられる」と報告している。
コロナバスターミニは、水1リットルあたり1ミリグラム以下、つまり約1PPM以内(水道水基準)の銅イオン水を生成。成人1日あたり2ミリグラム前後が必要とされる必須栄養素の銅なので、特別な薬剤を用いずに超抗ウイルス効果を得られるのがコロナバスターミニで生成される銅イオン水だと言える。
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