空間除菌の安全性アピール 九州観光、次亜塩素酸水溶液の車内効果実証DVDを制作
九州観光(本社・大阪市西区、松瀬裕二代表)はこのほど、次亜塩素酸水溶液の空間噴霧の安全性とバス車内での効果を説明するDVDを制作。安心安全なバスの旅を乗客にアピールする。
DVDの制作にあたって同社では、次亜塩素酸水溶液の日本の権威者、三重大学大学院生物資源学研究科の福﨑智司教授にバス車内の空間噴霧の安全性を確認するため次亜塩素酸濃度測定調査を依頼。その結果、約2時間の空間噴霧により後部座席まで拡散していることが確認されたほか、労働安全衛生法で定める塩素濃度の作業環境評価基準500ppbの50分の1以下の安全な濃度範囲であることも認められた。
そのためDVDでは、バス用噴霧器を安心して利用できること、利用者への理解を深める観点から、福﨑教授が自ら出演し、検証実験の結果を説明。同社の空間噴霧器を搭載した「除菌バス」を導入したバス会社に無料で配布している。
また、バス車内で乗客にも見てもらえるようDVDの追加販売も行い、空間除菌バス導入会社とともにバス用噴霧器が安全であることを訴える。
すでに修学旅行団体にDVDを視聴してもらった南阿蘇交通の深瀬晋吾部長から「マスコミ報道などにより先生方から次亜塩素酸水溶液については不安を感じる部分があったが、DVDの内容はわかりやすく安心して乗車することができると思った」との報告を受け取っている。
バス用噴霧器に使うハイクロMに含まれる「次亜塩素酸」はインフルエンザ、ノロウイルス、O−157など食中毒や集団感染症の原因となるウイルスや菌を強力な除菌力で不活化させることで知られる。次亜塩素酸水溶液が新型コロナウイルスに有効であることは、経済産業省の独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の検証実験でも証明されている。
九州観光では2010年より全国の貸切バスにバス専用噴霧器を開発。次亜塩素酸水溶液ハイクロMを車内空間噴霧することで様々なウイルスの感染予防、車内の消臭対策を提案し、これまで250社、3千台以上の貸切バスに導入されてきた。10年の間に乗務員、乗客から1件の健康被害の届け出はなく、バス車内の精密機器不具合の発生もないという。
また5月12日には、47名の国会議員が参加して「感染対策を資材と方法で考える超党派議員連盟(片山さつき会長)」の設立総会を開催。
アルコール消毒や界面活性剤、換気では死活できないコロナ対策として、各省庁に次亜塩素酸水溶液、オゾン、光触媒などを積極的に活用する提言を行っていくことを決議した。国へ次亜塩素酸水溶液などの有効性、安全性を公的機関で検証することも求めていく。
九州観光では「観光業は緊急事態宣言が何度も発出される中で、このうえないダメージを受けています。全国でワクチン接種率も高まり、秋以降の旅行需要が復活した時に、バス車内の感染対策を安心して実施いただけるよう引き続き取り組んでいきたい」と話している。
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