修学旅行の再開を後押し 倉敷市修旅誘致委員会、来年3月末まで1泊1人2千円助成/岡山
緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が全面解除されたことを受けて、修学旅行も再開する動きが出てきた。歴史的な町並みと文化施設が集積する美観地区などで知られる岡山県倉敷市では、市修学旅行誘致委員会が修学旅行助成金制度を設定、市内の宿泊施設で宿泊を伴う修学旅行を実施した旅行業者に旅行経費の一部を助成している。
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助成金制度は「倉敷思い出作りの旅」事業。2022年3月31日までに行われる小学校・中学校・高等学校・専門学校・支援学校の行事の一環として行われる修学旅行が対象で、児童や生徒、学生1人あたり1泊につき2千円を助成する(引率者や乗務員および添乗員は除く)というもの。
宿泊は、誘致委員会の会員宿泊施設に1泊以上することが条件で、2泊以上の場合は1泊ごとに助成額を追加する。
また、岡山県が設けている「岡山県バス団体宿泊助成事業」との併用が可能で、「倉敷思い出作りの旅」と合わせて1泊につき最大3500円の助成になる。
「倉敷思い出作りの旅」助成金の申請は、旅行業者が交付申請書に必要書類を添えて誘致委員会事務局(公益社団法人倉敷観光コンベンションビューロー内)に提出。委員会の承認を経て、旅行実施後に実績報告書を提出し、誘致委員会からの確定通知書を受領して請求する。申請期間は22年2月28日まで。
倉敷市は美観地区をはじめ、瀬戸内海の景色や瀬戸大橋を望み国産ジーンズ発祥の地でもある児島地区、工場見学など産業観光ができる水島地区といった修学旅行に適した個性的な観光資源が市内に点在している。
誘致委員会の会員宿泊施設は次の通り。
【倉敷地区】 倉敷アイビースクエア▽倉敷国際ホテル▽倉敷ロイヤルアートホテル
【児島地区】 下電ホテル▽倉敷せとうち児島ホテル▽鷲羽グランドホテル備前屋甲子▽倉敷シーサイドホテル
【玉島地区】 国民宿舎良寛荘
なお、倉敷市修学旅行誘致委員会では22年度(22年4月1日−23年3月31日)に向けては、従来からの制度「倉敷市修学旅行助成金制度」を実施している。助成は、県外の学校の修学旅行として新規に倉敷市に送客し(過去3カ年以内に倉敷市に宿泊していないことが条件)、誘致委員会の会員宿泊施設に1泊以上宿泊するほか市内観光地または観光施設への立ち寄りが1カ所以上あることが条件。助成金額は1泊1人あたり1千円で、一旅行につき上限は25万円などとしている。今年度中に事前申請が必要。
倉敷市修学旅行誘致委員会では「子どもたちにとって普段感じることのできない空間や雰囲気の中での貴重な体験によって、倉敷市で思い出作りの修学旅行を実施してほしい」と旅行会社にアピールしている。
問い合わせは、事務局の公益社団法人倉敷観光コンベンションビューロー 電話086−421−0224まで。
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