【観光業界リーダー年頭所感】関西エアポート株式会社 代表取締役CEO 山谷佳之 氏
新年おめでとうございます。
関西エアポートは本年、関西国際空港、大阪国際空港の運営を開始し7年目を迎え、神戸空港の運営においては5年目を迎えます。
昨年は、緊急事態宣言の解消以降、国内線需要においては回復傾向が見られました。国際線は引き続き新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受け、厳しい状況が継続する1年となりました。一方で、国内外においてワクチン接種が進み、有効な治療薬の実用化が進むなど、コロナウイルス感染症克服に向けての手当ても進んでいます。いずれ世界各国の感染状況が落ち着けば、国際交流の動きも活発化し、航空需要は力強く回復してくるものと確信しております。国際線の需要回復の時期を見通すことは不確定要素も多く、現状いまだ難しいことですが、今後の動きを注視しながら将来に向けた必要な投資を着実に実施し、安全・安心の確保はもとより、地域の経済成長の基盤となる社会インフラとしての責務をしっかり果たしてまいります。
そのようななかで、国や地元関係者をはじめ多くの方々よりご支援いただき、私どもの最重要プロジェクトである「T1リノベーション」を無事着工することができました。このことは、私どもにとってたいへん喜ばしいことで、関係の皆様に心より感謝申しあげます。今年の秋には本プロジェクトのフロントランナーとなる新しい国内線エリアを皆様にお披露目できる見通しでございます。快適で、かつ機能的な新国内線エリアにご期待ください。関係の皆様と引き続き連携し、内外のお客様にとって利便性の高い空港を目指し、2025年の「大阪・関西万博」の際には海外からのお客様をお迎えするファーストパビリオンの役割を担う準備を進めてまいります。
また、関西エアポートグループは、関西3空港において環境への負荷を低減するために様々な取り組みも積極的に行っております。空港は、地域および地球規模での環境問題について大きな責任を担っていると考え、環境負荷低減に向けた取り組みを推進し、周辺環境と共生した空港の発展をめざしてまいります。
私ども関西エアポートは安全・安心を最優先とし、お客様の期待に応えるよう、地域関係者の皆様と連携・協力し、関西国際空港、大阪国際空港、神戸空港を運営してまいりますので引き続き変わらぬご支援を賜りますようお願い申しあげます。年頭に際しまして皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。
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