楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

【観光業界リーダー年頭所感】日本旅館協定旅館ホテル連盟 関西支部連合会会長 田岡茂 氏

謹んで新年のごあいさつを申しあげます。平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。

一昨年末からの緊急事態宣言に始まり、感染者数、重症者数の日々の増減、新たな変異株、ワクチンの効能やワクチン接種スケジュールなどのニュースに翻弄された1年でありました。

旅行を販売する側も送客を受ける我々も日々変わる行政からの指示指導や、酒類の提供についての案内の変更などで双方本当に大変な思いを感じながらも、慎重かつスピーディな対応に追われた感があります。

そんな中、東京オリンピック・パラリンピックは無事開催され、当初の目論見ではないものの安心安全をうたい、成功裡に終わったことは携わった皆様やテレビ観戦を守った我々も含め日本人として誇りに感じます。また、松山英樹さんや大谷翔平さんの大活躍のニュースはコロナで心がおれそうなときに素晴らしく明るい前向きになれるニュースであり、今年以降のさらなる活躍を期待しています。

そして、ようやく緊急事態宣言が解除になった10月からは府県民割がスタートし、変更・延期になっていた小中高生の修学旅行が工夫をしながらも催行され始め、人々の動きに変化が出始め、それまでは空席が目立った新幹線や航空機も満席に近い人々の移動、感染症対策をしっかりしつつ受け入れる我々がようやく動き始めました。

Go Toトラベルやイートの再開も今年始まるというニュースもあり、前回、一定程度救われた宿泊施設、観光施設が全国各地にあります。新たな変異株、第6波に対しいかに官民が連携し乗り越えていくか、難しい舵取りが続くことでしょう。

今年は、穏やかなる年となるよう、さらに豊かな協調と深い信頼につながる環境づくりを目指して行きたいと考えています。そして、私たちの誰もがその環境づくりの当事者なのです。あらためて国内旅行需要を喚起し、その目的地に私どもが選ばれるよう知恵を絞り行動を起こしましょう。

また国際的な人の流れの復活、日本を訪れたいという欲求は変わらず存在します。現に東アジアの諸国は早く日本に行きたいという一定の需要があるとニュースにもなっています。

関西では大阪万博EXPO2025に向け、京都大阪に新しいホテルも建つと聞いています。普通に安心して何時でも望む旅行が可能となる日が必ず来ます。

関西の魅力は国内に留まらず海外からも大きな評価をいただいています。さらにそれらに磨きをかけて、普段から質の高いサービスを提供し、そのブランド力に磨きをかけていきましょう。

年頭所感

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

和歌山龍神に輝く夕夜景

大阪の中心部から車で約2時間、南紀白浜空港から1時間ほどの距離に位置する和歌山県田辺市龍神...

サステナブルアイランド四国への誘い・愛媛編

四国が進める観光のテーマは「持続可能」だ。社会全体のテーマとしてもはや中心に座りつつあるサ...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。22年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ