【観光業界リーダー年頭所感】大阪直営案内所連絡協議会 幹事長 谷口昇 氏
新年あけましておめでとうございます。旧年中は大阪直営案内所連絡協議会の会員に対しまして、格別のご高配を賜り厚く御礼を申しあげます。
昨年も一昨年同様コロナで泣きました。1月から9月までほとんどの月で緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置で自粛が続き、おおっぴらに出歩くこともできず、生活環境も疲弊してきた一年ではなかったでしょうか。
大阪直営案内所連絡協議会も事業や行事ができませんでした。会員施設もほとんど予約が入らず、直営の案内所・営業所も勤務体系が変わり一週間に一日程度出勤するという状態が長く続き、営業展開ができなかった一年でした。やっと9月末になり、コロナ感染も減少してきて緊急事態宣言が全国的に解除になり普段の営業体制に戻る施設が多くなってきました。
しかしながら、解除になったと言いつつもなかなか案内所や営業所に予約の電話が鳴らず、現地の予約はネットからの個人客が中心ではありますが徐々に予約が増えてきました。我々の営業体制は、団体客を中心に提案し予約を受けるのが主な業務ですが、まだまだ団体客が動く気配ではありません。それでも、10月に入ってから全国の新規感染者数が減少し、本年2月以降の宿泊を絡んだ団体の予約も徐々に入るようになってきました。
またコロナの影響により需要の落ち込んだ地域観光を支援するため、感染状況を見極めつつ、新たな観光需要の創出に向けた府民割や県民割で個人客を中心として地域により予約が増え、久しぶりに観光の動きが活発になりました。
Go Toトラベルキャンペーンも本年1月下旬または2月上旬ごろから再開する予定です。一昨年のキャンペーンではかなり多くのお客様が旅行していただきましたので、再開されるキャンペーンも期待をするところです。
ただ、「オミクロン株」が昨年11月下旬に出てきました。徐々に旅行が活発になりかけた時に、この変異株が我々の業界に水を差すようで懸念しています。この新年のごあいさつが皆様の手元に届いたころにはどのようになっているのでしょうか。心配です。
観光は、地方創生の切り札であり、成長戦略の柱と言われており地域経済を支えています。我々はその一端を担って地域の情報発信する使命があります。昨年10月より徐々に回復してきた観光(旅行)を今後伸ばしていくには、大阪直営案内所連絡協議会の会員が各地域の情報発信をしなくてはなりません。各地域の行政ではお客様が来ていただくための施策や新しい観光素材の資料を作成しています。各施設も企画商品を作成し提供しています。この資料を基に情報発信を行い「このような層の団体」や「こんなところに観光」していると情報の発信を行い営業展開しなくてはならないと考えます。
感染対策を立ててコロナから会社を「守り」、営業所を「守り」、従業員を「守り」、コロナ禍の中お客様に来ていただく対策を立てて「攻める」営業展開を行い、地域の発展に我々は貢献していかなければならないと考えます。
今後の観光が活発になるように大阪直営案内所連絡協議会および会員はお手伝いさせていただきます。この困難な時こそ業界の皆様とともに手を携えてご協力してまいりますので今後ともより一層よろしくお願いを申しあげます。
結びにあたり、組合員の皆様のご健勝、ご繁栄をお祈りいたし、新年のごあいさつとさせていただきます。
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