【観光業界リーダー年頭所感】一般社団法人京都府旅行業協会 会長 北澤孝之 氏
2022年の新しい年を迎え謹んで新年のごあいさつを申しあげます。
昨年は時間が止まっていた1年でした。6月に新幹線に乗車する機会がありましたが、1車両に乗車したのは私ともう一人だけでした。これが現実かと強い衝撃を受けました。
新型コロナウイルスの流行は旅行業会や観光関連産業に甚大な影響を与え続けていることは言うまでもありません。
ただ2年目ともなると、しょうがないねと言っているわけにもいかず、生き残りをかけて何か新しい挑戦をしていかなければなりません。新しい事業と言っても簡単にはできませんが、動き出さなければなりません。
行政とは今まで以上に連携し、「府民割」のような行政が打ち出す補助金を利用させていただいています。補助金申請の窓口として、当協会が業務を請け負っております。京都府内に事業所のある2種3種登録のすべての旅行業社に利用していただける体制を作りました。
また、これによって今まで受注型旅行や手配旅行だけだった旅行業社にも募集型旅行を手掛けるきっかけにしていただき、協会も数々の勉強会を行ってきたところです。
他府県から京都観光に来られるお客さまを対象に着地型の魅力のある旅行を各社で造成していただいております。京都に住んでいる強みを生かし、知識と経験で穴場観光地の紹介や食事やスイーツのおいしいお店、特別な体験、地元ガイドさんの紹介などリピーターの方も新しい旅を楽しんでいただけます。対面販売が減少するなか、ネットを活用し無料でシステムを利用できますので新規顧客獲得と同時に売上アップが期待できます。お客様が求めるニーズが多様化していく中、まだまだ地元の中小旅行業社にはチャンスがあります。
コロナとの共生が続くとした上で、この新しい年が希望のある年、夢のある年、より良き年になるよう心から祈念いたしまして、年頭のあいさつとさせていただきます。
本年もよろしくお願い申しあげます。
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