【観光業界リーダー年頭所感】一般社団法人愛知県旅行業協会 会長 藤田雅也 氏
新春にあたり謹んでごあいさつを申しあげます。
一昨年1月にわが国で初めての新型コロナウイルス感染者が報告されてから、2年の歳月が経とうとしております。この厳しい状況下の中、必死に経営努力をしておられる観光業の皆様に最大限の敬意を表する次第であります。
まだまだ予断を許さない中、我々は手探りで2022年をスタートしなければなりません。業界では、大手旅行社の店舗の縮小、人員削減、業務の変革などを余儀なくされております。我々中小旅行業者においても団体旅行のあり方の再考、感染防止対策をふまえた営業形態など、あらゆる面での課題の解消がウィズコロナの時代に必要となっていくと思われます。今までの顧客との長い信頼関係や、顔と顔をあわせ培ってきた熱い商いの志は、まだこんな障害には負けないはずという気持ちで、このコロナ禍に立ち向かっていかなければなりません。
幸いこの2年間、休業補償、給付金、支援金、雇用調整助成金などの扶助を受け、一般社団法人愛知県旅行業協会の会員も最小限の廃業で踏みとどまっております。一刻も早く、日本のいや世界の医療科学の力で新型コロナウイルスの感染を防ぎ、また毒性を無力化せしめんことを願ってやみません。
また様々の都道府県で地域の支援事業が敢行され意義のあるものとなっておりますが、いよいよGo Toトラベル事業の再開に期待するものは非常に大きいものであるといわざるを得ません。
我々中小企業旅行業は新しい時代にふつうに顧客のお世話ができ、ふつうにバス旅行や飛行機や電車の旅ができることの喜びを感じ、もう一度初心に帰り、すべて感謝の気持ちで仕事に精進していかなければなりません。そんな幸せを改めて感じることができれば、この2年は良い機会であったのかもしれません。
最後に関係各位の格段のご支援に心から感謝するとともに、一日も早いコロナウイルスの終息と皆さま方のご健康をお祈りいたしまして、年頭のごあいさつとさせていただきます。
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