勝尾寺へシャトルバス実証運行 キューズモール、阪急交通社と連携(1) 渋滞知らずで地域貢献/大阪
大阪府箕面市の勝尾寺に今秋、初めてシャトルバスが走った。紅葉の名所として知られる勝尾寺と大規模商業施設のみのおキューズモール間を期間限定で運行。バスを企画商品として運行した阪急交通社の3者が連携した初の試み。渋滞解消、環境保全、経済活性を目指した実証実験だ。
シャトルバスは「この秋、私は渋滞知らず 勝尾寺紅葉シャトルバス」として11月12日から12月4日までの土日祝日を中心に1日あたり11―13便を運行した。勝尾寺は約8万坪の広大な境内に広がる紅葉が人気で、夜間にはライトアップもしていることから毎年多くの人が訪れている。
しかし勝尾寺への来訪手段は乗用車が大半を占め、毎年渋滞が多発していた。寺の駐車場の収容台数が300と限られ、ひどい時には山麓と寺を結ぶ箕面ドライブウェイ数キロの通過に最大4時間以上かかることも。
勝尾寺の小嶋隆文副住職は「渋滞は半世紀にわたる課題でした。境内の駐車場待ちの乗用車が渋滞を引き起こしていました。ドライブウェイは転回もが困難な狭い道です。かと言って駐車場を拡張し、明治の森箕面国定公園にも指定されている森を破壊することは許されません。渋滞中は排ガスを生じさせても一切の経済活動が生まれません。完全なデッドタイムです。私どもにとっても地域にとってもマイナスでした」。
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