【観光業界リーダー年頭所感】一般社団法人日本添乗サービス協会 会長 三橋滋子 氏
新年あけましておめでとうございます。
旅行会社が催行する国内外の旅行に同行し旅程を管理する添乗員を養成する事業を主たる業務にしている協会傘下の会員企業は、昨年も本来の業務の回復が遅れ、苦境に置かれました。
新型コロナウイルス感染症の拡大および長期化は観光業界に大きな影響を与え、人々の国内外の観光に対する意識・価値観などに大きな変化をもたらせました。人々の移動が大幅に減少し、当協会傘下の会員企業を取り巻く経営環境は厳しい状況が続きました。
会員会社と深い関わりのある大手旅行会社の中には「新型コロナワクチン接種業務」といった新事業を手掛けた会社もあり、新たに発生した集団接種会場での受付や案内業務などへの対応可能な人材の提供が求められました。添乗業務がまったくない状況下でどんな業務にもチャレンジしたいという人たちにとっては貴重な機会となりました。
国内外への旅行に同行する添乗員の養成を主たる業務とする協会にとって、需要の減退は最重要な経営課題であり、解決策の一助としてインバウンド研修にも取り組みました。数年前より特別委員会を立ち上げ、教材を作成し課題を整理してきたことから、今年は以前にも増して全国でインバウンド検定試験や入門講座を実施したいと考えています。
協会の主業務のひとつである「旅程管理研修」については従来集合形式で行ってまいりましたが、オンライン形式での開催が認められ今年は100名くらいの取り扱いを目標に実施する予定です。また「派遣元責任者講習」も重要な事業として位置づけ、関東以外の需要にも応えられるように努力してまいります。
関係各位の皆様のご協力・ご支援を本年もよろしくお願いいたします。
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