【観光業界リーダー年頭所感】株式会社JTB 代表取締役社長執行役員 山北栄二郎 氏
新春を迎え、謹んで新年のごあいさつを申しあげます。
2022年は夏季に新型コロナウイルス第7波の感染拡大が見られたものの、10月には大幅な水際対策の緩和が実施され、待ち望んでいた国境の全面的なオープンとなりました。同時期に全国旅行支援も開始し、欧米に後れを取っていた日本も、本格的な交流再開に向け一歩を踏み出しました。
JTBグループは、この3年間厳しい環境 にありながらも交流の再開を信じ、日本および世界のネットワークを守ってきました。交流を待ち望んでいたお客様が、国内外の訪問先で心豊かな体験をしていただけますよう、準備を整えております。
私たちは今年の4月より、JTBグループ全体のリブランディングに着手します。中期経営計画に則り事業ポートフォリオの変革を進める中、お客様に認知していただきたいJTBブランドの姿を示していくことが目的です。その姿とは、「期待を超える挑戦を続け、新たな交流時代を切り拓く」こと。事業活動とブランディング活動の両輪で、多様性あふれるダイナミックなJTBグループに進化させていく所存です。お客さまとともに歩むその道のりを、先行してリニューアルしたJTBコーポレートサイトのオウンドメディアJTBeingを通じてお伝えしていきたいと思います。
さて今年は、3月に2023ワールド・ベースボール・クラシック(東京・台湾・米国)、9月にはアドベンチャートラベル・ワールドサミット(北海道)、 ラグビーワールドカップ2023フランス大会が開催されます。来年は、第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)・2024パラリンピック競技大会、2025年には日本国際博覧会(大阪・関西万博)や第20回世界陸上競技選手権大会など、日本を起点に国際往来が活発になる大型イベントが続きます。
開催を見合わせていたJTBのオリジナルイベント、第136回杜の賑い沖縄(1月、沖縄)や、協賛する第27回ホノルルフェスティバル(3月、ハワイ)も、リアル開催に向けて着々と準備を進めております JTBグループではたらく一人ひとりが、持てるホスピタリティを発揮しながらこうした交流を支え、お客様の笑顔のそばに居られることに、あらためて喜びを感じております。
JTBグループは昨年、「JTBサステナビリティレポート2022」 を公開いたしました。社として取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を「心豊かなくらし」「取り巻く環境」「パートナーシップ」の3つに定め、環境配慮やESG観点の商品やサービスなど、サステナブルな交流を作るソリューションの提供を始めています。脱炭素化への取り組みを加速させるなど、“交流”を通じてこれらの3つの課題にチャレンジしていく所存です。
2023年は国際交流再開の年となります。感動と驚きに満ちた交流は、間違いなくひとびとを元気にします。交流が持つ前向きなエネルギーで世界が満たされることを願うと同時に、交流を可能にする社会・地球環境を未来に向けて持続させるための努力を、私たちはひたむきに続けてまいります。
皆さまのますますのご健勝とご発展を心よりお祈り申しあげ、年頭のごあいさつといたします。
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