【観光業界リーダー年頭所感】近畿日本ツーリスト株式会社 取締役西日本支社長 大原浩 氏
謹んで新年のごあいさつを申しあげます。
当社を含む観光業界に大きなダメージを与えている新型コロナウイルス感染症が世界的に流行してから約3年が経ちます。昨年の後半より、全国旅行支援事業の開始や水際対策の緩和もあり、ようやく回復基調になりつつあります。人々が動き始め、集う機会が増え、会合の場では「3年ぶりに開催された」が合言葉のようにあいさつで話され、リアルで顔を合わせることの重要性にあらためて気付かされました。
この3年間、当社では、今まで旅行事業で培ってきたホスピタリティやコーディネート力を活かし、ワクチン接種会場の運営業務に代表されるコロナ関連BPO事業に加え、創業以来、当社の主事業である教育旅行の取り扱いから、学校における課題にも目を向け、PTA業務のアウトソースサービスを開始するなど、当社の周辺にある課題に対し、ソリューションの提供を通じて、新たな事業領域へ挑戦をしてまいりました。
一方、既存の旅行事業においては、脱炭素社会実現への取り組みの一環として、「カーボンスタディツアー~Think the Blue Planet~」の販売を開始し、地球温暖化の原因となるCO2の削減を目的とする探求型の教育旅行商品を開発したり、ウエブ販売におけるヒューマンタッチなオンライン接客サービスである「旅のアバターコンシェルジュ」を開始し、リアル店舗での販売で培ってきた接客スキルをウエブ販売に活かし、旅行者に対する付加価値サービスの提供を始めました。
このように、試行錯誤もありながら、事業領域の拡大と新たなサービスの拡充を行ってまいりました。
そして、本年は国内外の人々の動きがさらに活発になると予想されます。特に、2025年に開催される「大阪・関西万博」まであと2年と少しとなり、関西・西日本エリアは世界中からいよいよ注目が高まってまいります。
そうしたなか、当社は、コロナ禍において旅行の「楽しさ」や「素晴らしさ」を体感し、感動するという機会に出会えなかった多くの方々に、再び、「人を笑顔」に、「人を豊か」にするという旅行本来の魅力を最大限にお伝えしてまいりたいと思っています。
また、引き続き様々な課題にも着眼し、非旅行事業への新たな挑戦も継続してまいります。
当社のミッションは『お客様からの「信頼」を第一に一人ひとりの「楽しく生きる」を応援し、地域社会の「発展」に貢献します。』です。
今年も社員一同、誠心誠意、皆様の「楽しく生きる」を応援してまいります。
引き続きのご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申しあげます。
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