【観光業界リーダー年頭所感】日本旅館協定旅館ホテル連盟 関西支部連合会会長 田岡茂 氏
謹んで新年のごあいさつを申しあげます。平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。
昨年は緊急事態宣言の期間は短くなったものの感染者数、重症者数の日々の増減、変異株、ワクチンの効能やワクチン接種スケジュール、7波に8波の襲来、円安にウクライナ侵攻によるエネルギー問題、物価の上昇など相変わらずネガティブなニュースに翻弄された1年でありました。
しかしながら、各地域で設定された府民、県民割や10月から開始された全国支援割などの対応に忙殺されながらも底を抜けた感が感じられます。特に待望のインバウンド事業の制限撤廃のニュースに呼応して外国のお客様が急速に増え、為替の関係も相乗効果になり、今年のさらなる飛躍に期待できるニュースでもありました。
私も個人的に英国に1カ月ほど滞在しましたが、すでにコロナは普通の感染症の様子で、観光客も生活者も普通に街を歩き、食事をし、会話を楽しんでいました。
また、松山英樹さんや大谷翔平さん、とりわけ女子ゴルフの若い選手が欧米を主戦場に挑戦する姿は心が折れそうなときに素晴らしく明るい前向きになれるニュースであり、今年以降のさらなる活躍を期待しています。
今年は、穏やかなる年となるよう、さらに豊かな協調と深い信頼につながる環境づくりを目指して行きたいと考えています。そして、私たちの誰もがその環境づくりの当事者なのです。あらためて国内旅行需要を喚起し、その目的地に私どもが選ばれるよう知恵を絞り行動を起こしましょう。また国際的な人の流れの復活、日本を訪れたいという欲求は変わらず存在します。現に東アジアの諸国は早く日本に行きたいという一定の需要があるとニュースにもなっています。
関西では今年兵庫ディスティネーションキャンペーンが本番を迎え、大阪関西万博EXPO2025に向け、京都大阪神戸を中心に新しいホテルも建ち、インフラ整備の工事は着々と進んでいます。普通に安心して何時でも望む旅行が可能となる日が必ず来ます。
関西の魅力は国内に留まらず海外からも大きな評価をいただいています。さらにそれらに磨きをかけて、普段から質の高いサービスを提供し、そのブランド力に磨きをかけていきましょう。
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