【観光業界リーダー年頭所感】一般社団法人奈良県旅行業協会 会長 中島昭人 氏
2023年の新春を迎え、謹んで新年のごあいさつを申しあげます。
振り返れば、22年もコロナ感染の第6波・第7波の影響を強く受け、全国旅行支援の開始がなかなか定まらず、情報が錯綜し、十分な準備が整わないまま急なスタートで右往左往した一年間であったように思われます。
引き続き23年も全国旅行割の延長が成されるわけですが、旅行事業者を支援する本当の意味の旅行需要喚起策なのか、甚だ疑問を感じているのも事実です。
経済効果を生み出すキャンペーンは、今後も考えてはいただきたいと思いますが、旅行代金を割り引くことが、先のことを考えた時に果たして良い結果生み出すのか、今一度考える必要もあるかと思います。
23年「癸卯」の年は、これまでの努力が実を結び、勢いよく成長や飛躍をする年とわれます。
私たちは、この3年間今までにない試練と忍耐を与えられましたが、それは決して失った時間ではなく、経験と発見を見出した時間でもありました。
昨年のサッカーワールドカップでのスペイン戦、三苫選手の何があっても諦めずボールを追いかける姿勢、田中選手の中間を信じる心が劇的なシュート・ゴールへと繋がった感動は忘れることはありません。
私たちも、どんなことがあろうとも心を折らすことなく、仲間を信じ、常にポジティブにチャレンジすることが、新しい旅行の世界を描いていく、旅行業の未来を切り開いていく上において、絶対必要であると捉え臨んでいかなければなりません。
協会会員全員がしっかりとした目標を持って事業にまい進できるよう、持続可能な旅行業を確立できるように、今年からが本当の勝負の年になるはずです。
協会組織としてできる限り、会員相互が話し合える機会を作り、情報収集・研修と学びの場を積極的に設け、各々がより力を付けていただきたいと考えております。
また今年10月から始まるインボイス制度をきっかけに、旅行業の経営や税の流れについても、避けることなく取り組んでいかなければと思っております。
いずれにせよ、今年一年が実りある飛躍の年になりますように、会員諸兄と力を合わせていく所存でありますので、より一層のご指導・ご鞭撻をお願いいたします。
最後になりましたが、皆様のご健勝とご多幸を切にお祈り申しあげ、新年のごあいさつとさせていただきます。
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