大阪・関西万博開幕まで500日(2) 岸田首相、西村経産相がメッセージ
国民と一緒につくる決意
大阪・関西万博の成功に向けた機運醸成とともに、入場チケットの前売り販売の告知を目的に開催した開幕500日前イベントに、岸田首相が開催の成功や期待を込めたビデオメッセージを寄せた。「皆さんと一緒に未来も切り開く万博を作っていきたい」と多くの国民の参加を呼び掛けた。
万博開催の意義について、岸田首相は「昨今の万博は、体験や行動を伴うものに変化している。内向きとなりがちなこの時代に、世界中の人々に直接参加してもらい、交流を深め、世界の未来について思いを巡らせ、課題解決にともに行動する契機にしたい」と強調した。
また、今後は政府が一丸となり、関係自治体や経済界と連携しながら、準備や機運醸成に取り組んでいく決意を述べた。
このほか、同日から販売された前売り入場チケットを購入したことを明らかにした。
一方、西村経産相はイベントに出席し、自身の通期パスや家族、親せきの入場チケットを合計10万円分購入したしたことを明らかにした。「もう何回でも行ってやろうと思っている」と話すとともに、予算について徹底的に無駄遣いがないようにコストダウン、管理することを約束した。
西村経産相は開催に向けて「コロナを経験して、ウクライナ侵略、中東情勢など命の尊さ、大切さをかみしめながら、テーマである『いのち輝く未来社会のデザイン』をもとに、新しい時代を切り開き、イノベーション、日本の技術や文化を世界に発信していきたい」と話した。
万博の会場で運用が予定されている「空飛ぶクルマ」についても言及。「必ず飛びますから」と断言し、日本のイノベーションや技術の高さを披露する場となることを強調した。
拡大するインバウンドに向けては「今後の金融政策はどうなるか分からない。円安である今のうちに買ってほしい」と早期での購入を促し、上振れを期待した。大阪・関西万博では2820万人の来場者が想定され、そのうち約350万人のインバウンド客が見込まれている。
万博開催による経済効果は5・8兆円と試算されている。
このほか、8歳の時に訪れた前回の大阪万博を振り返りながら「万博を見てから、宇宙などいろいろな想像が掻き立てられた。未来を感じ、希望の持てる、そんな素晴らしい万博にしたい」と語った。
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