【観光業界リーダー年頭所感】一般社団法人兵庫県旅行業協会 会長 菱田良平 氏
令和6年の新春を迎え、謹んで年頭のごあいさつを申しあげます。 平素は兵庫県旅行業協会の事業活動に対し格別のご支援・ご協力を賜り、深く感謝いたします。
昨年は、5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行し、「全国旅行支援」もあった国内旅行の需要は急回復しました。また、阪神タイガース、オリックスバファローズ、ヴィッセル神戸の優勝と関西のスポーツチームが活躍し関西が活気づいた1年でした。海外旅行はパレスチナ問題や円安などが原因で、まだまだ油断できない年となり、国内でもコロナ禍を経て人材不足、オーバーツーリズムなど新たな問題が浮き彫りとなっております。
我々兵庫県旅行業協会では昨年度からSDGsを進めており、昨年11月29日には観光庁の方もお招きした勉強会を開催しました。旅行業界はSDGsへの取り組みが非常に遅れている業界であり、観光とSDGsがつながらないと思っておられる方も多いのではないでしょうか。SDGsは環境問題に対してのものかと思っていましたが実際にお話を聞くと、観光地が抱えている人材不足、オーバーツーリズム問題にもつながります。さらには安定した経営の変革・持続・発展や雇用の継続もまたSDGsの理念に合うものです。
アフターコロナにおいて旅行業は大きく変わろうとしています。当協会はこの時代の変革に乗り遅れないようまい進してまいりたいと思います。
最後となりましたが、皆さまのますますのご健勝とご発展を心よりお祈り申しあげ、年頭のごあいさつといたします。
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