【観光業界リーダー年頭所感】一般社団法人和歌山県旅行業協会 会長 古市啓悟 氏
謹んで新春のお慶びを申しあげます。昨年の5月より新型コロナウイルス感染症も5類感染症に移行したことにより、晴れ晴れしい新年をお迎えのことと存じます。
旅行業界もインバウンドの増加、国内旅行のコロナ禍からの反動増など、新型コロナの影響を受けて長期間の低迷が続いてまいりましたが、やっと活気を取り戻しつつあります。
和歌山県も「聖地リゾート!和歌山」と銘を打って観光プロモーションをスタートさせており、本年迎える世界遺産登録20周年にあたり、豊富な自然と観光資源である温泉や地元の食・グルメを組み合わせたプロモーションを展開することで、さらなる誘客促進を図り、令和7年4月13日から開催される「2025年大阪・関西万博」への国内外からの来訪者をターゲットに周遊促進に注力しております。
和歌山県旅行業協会も和歌山県や和歌山県旅館ホテル生活衛生同業組合と連携し来訪者に向けて新しい観光の掘り起こしを進めているところです。幸いなことに和歌山県は海・山・川の豊富な自然、火山がないのに県内いたるところで噴出している温泉、温暖な気候に育まれた野菜や果実、豊富にとれる山海の幸、熊野詣・弘法大師に代表される豊富な歴史遺産、併せて4頭のジャイアントパンダファミリー、日本初の民間小型ロケット発射場等々、観光素材に事欠きません。和歌山県旅行業協会が取り組んで行く課題もここにあると考えております。
全国の各県支部の中長期的な懸念は、会員の減少と協会の維持にあることは明白です。
御多分に漏れず和歌山県でも、少子高齢化による人口減少と過疎化の波が押し寄せており、すでにコロナ禍で傷ついた経営を、従来型の営業方法だけで補っていくのは難しく今後立ちいかない会員が出てくることをたいへん懸念しております。
そこで、従来型の営業方法に地旅を加えていければよいと考え、会員の皆様とともに知恵を絞り、新しい地旅の形を創り、和歌山県や関係各位のお力を拝借しながら、全国1億2千万人の顧客にお届けできれば、こんなに素晴らしいことはございません。
和歌山県旅行業協会は、これからも協会員が物心ともに幸せになれることを目指してまいりますので、ご協力とご支援をお願いいたします。
折角芽生えた「復活の芽が、花を咲かせ、大きな実をつけ」昇龍の如く勢いのある年になりますことを祈念いたしまして、年頭のごあいさつとさせていただきます。
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