【観光業界リーダー年頭所感】全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会 青年部部長 塚島英太 氏
新年、あけましておめでとうございます。皆様におかれましては輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申しあげます。旧年中も全旅連青年部の活動に多大なるご理解とご協力を賜りましたこと、青年部を代表し心より御礼を申しあげます。2024年の新春を迎えるにあたり、所感の一端を申し述べさせていただき、新年のごあいさつと代えさせていただきます。
「温故知新」~今こそ示せ!青年部の矜持を!~“IMPOSSIBLE IS NOTHING”―このスローガンを掲げ、第26代全旅連青年部長の大役を拝しました日から、早8カ月が過ぎました。新型コロナウイルスパンデミックの悪夢から4度目の新年を迎えた今、全国の観光地は多くの国内外のお客様で賑わい、各地に活気が戻ってまいりました。最新の動向調査でもコロナ前19年と同数、少し上回るところまで回復をしている状況であります。
ここに至るまで、非常に厳しく険しい道でありました。観光宿泊文化の火を消すな!旅館ホテル頑張れ!と、お支えをいただきました全国の旅を愛する皆様、また政治、行政の関係者の皆様、諦めずにともに戦い抜いた宿の仲間たちに、この場をお借りしまして心からの敬意と感謝御礼を申しあげます。
本年は正に観光再始動の年として我が国における観光立国の真の実現に向けて活動を展開して行かなければなりません。井上全旅連会長が掲げる「宿泊産業を日本の基幹産業に押し上げ、宿を核とした地方創生の実現」に向け業界の構造改革はもとより地位向上に向けた取り組みや山積する直近の課題解決にも全力で取り組んでまいります。
具体的な活動としては7つの本部委員会を中心に「組織×個の力で組織力強化」「経営力強化・宿泊産業の再生」「部員拡大と地位向上・ブランディング戦略」「宿泊産業の未来を創る政策活動」「業界全体での労務対策構築」「宿泊業におけるDXとSDGsの推進活用」「団体の垣根を越え、想いを紡ぎ次代に繋ぐ事業創成」をテーマに青年部活動を展開してまいります。
近々の事業では、1月に九州沖縄ブロック大会、2月に「第2回宿フェス」が開催をされ、インバウンド6千万人に向けたPR活動や、特定技能試験やマッチング勉強会などの外国人財採用に向けた事業も行われる予定です。全国の学生たちとのインターンシップ事業や協定推奨業社会様との連携事業、宿屋のSDGs事業や25年には集大成となる第27回全国大会in宮崎、第3回宿フェス、第7回旅館甲子園と、正に観光再始動の名の如く様々な観光事業が展開されます。観光宿泊産業発展のため我々は小さな組織の枠に捉われることなく、青年部らしく柔軟に、親組合をはじめとした観光宿泊4団体との連携強化を図り、問題意識・当事者意識をしっかりと共有し、迅速に対応してまいる所存です。
どんな困難な時代も、歴史を動かし、乗り越えてきたのは、この青年部の魂であります。私が全国部長として果たすべき使命は、先人たちから脈々と受け継がれて来た教えを現代に継承し、その矜持を自らが体現し、より良い形に変えていくこと、しっかりと次代に紡いで行くことであると確信しております。
誰一人取り残さない青年部!できない理由を言わない青年部!次代を担う我々は、当事者意識を高く持ち、誰かが支える業界であるならば、自ら率先して支える存在に!今日よりも明日の方が良くなる業界を目指し、観光の中心で咲き誇る青年部でありたい。地域を愛し、業界の未来を担う全国の仲間たちとともに、刻一刻と変化する激動の時代において、青年部の矜持を力強く示し、地域、業界、日本の明るい未来を夢描く、高い志と強い信念を持って、自ら成長の機を求め活動を展開してまいります。
最後となりましたが、宿泊観光産業のますますのご発展をお祈りいたしますとともに、倍旧のご愛顧と変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。
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