【観光業界リーダー年頭所感】公益財団法人大阪観光局 会長 福島伸一 氏
皆様、新年あけましておめでとうございます。
今年は2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が4月13日にいよいよ開幕します。160を超える国・地域・国際機関が参加し、未来社会の実験場として、人類共通の課題解決に向けた先端技術などを発信する国際的なイベントです。世界中から多くの方が日本、大阪に訪れ、まさに世界から注目が集まる半年間となりますので、日本の魅力を世界の方々に実感していただく絶好の機会にしていければと思います。
今回の万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。前回の大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」でした。今回のテーマは分かりにくいとか、抽象的過ぎるとの意見もあるようですが、1970年までの変化、また1970年からの変化はまさに目を見張るものがありました。今回の万博でも新しい技術にたくさん触れられますし、それが今後どんどん実現して、さらに人類は発展していくことでしょう。1970年、世界の人口は約37億人。今は80億人を超えています。まさに人類大繁栄の時代です。ただ、その一方で失われているもの、大切に守らなければならないものもまた見えてきました。それは「人類と地球との調和」だと考えています。一人ひとりが万博開催を契機に少し立ち止まって考える、そうした時間を持ってほしいという思いを強く感じています。
現在はいつでもどこでも同じものが簡単に手に入る時代で、非常に便利で快適になりました。だからこそ、そのことに感謝し、自分は周囲の人やものに対して何ができるかを考える機会にしていただければと思います。日本にはこうした生活や考えがまだ深く根付いていると思います。それが、まさに生命に力を与える、生命を守る、生命を繋ぐというものになります。これはまさにSDGsそのものです。今回の万博が大阪・関西、そして日本という場所で、世界的課題のSDGs目標の中間点である2025年に開催されるということは世界的な要請であるとともに必然のことと確信しています。
また今回の万博は、バーチャルをはじめ、最新のテクノロジーを使っています。会場に行きたいけど行けない、そうした方も万博に触れることができますし、参加することができます。万博会場そのものが「未来社会の実験場」であるように多くの人に自らが主役として体験してほしいと切に願っています。人の記憶や考え方において、体験は非常に大きなウエイトを占めます。ぜひ一緒に体験しましょう。
最後に、本年も皆様の益々のご健勝をお祈り申しあげるとともに、さらなるご指導お力添えを賜りますようお願い申しあげ、年頭のあいさつとさせていただきます。
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