【観光業界リーダー年頭所感】一般社団法人和歌山県旅行業協会 会長 古市啓悟 氏
晴れ晴れしい新年をお迎えのこと謹んで新春のお慶びを申しあげます。
昨年は能登半島地震で明け、1月の台湾総統選、秋のアメリカ大統領選と我が国の衆議院選、長期化するウクライナやイスラエルでの紛争、物価の高騰、気候変動など、それを強く感じた一年となりました。一方で一昨年よりコロナの終結とともに対面での営業が可能となり、やっと活気が戻ってきた一年となりました。
おかげさまで昨年は2つの大きな成果を残すことができました。和歌山県には500を超える源泉があり、各地に素晴らしい温泉を有するものの意外と知られていないことから和歌山県旅行業協会・和歌山県・和歌山県旅館ホテル生活衛生同業組合が連携し、和歌山の温泉地をもっと広く伝えるために始めた「わかやま12湯サミット」も昨年10月2日の開催で第4回目を迎えることができました。世界遺産登録20周年を迎えた熊野本宮の地で開催できたことに加え、熊野十二所権現のもとで12湯の共通のテーマとなる「『よみがえりの温泉郷~温泉の聖地』わかやま」を宣言することができたことは、今後の大きな指針に繋がる節目のサミットになったと思っています。
二つ目は、本年4月13日から開催される「2025年大阪・関西万博」に和歌山県による小・中学生の参加費に対する補助金事業「わかやま教育旅行サポーターズ事務局」をJTBと共同企業体として採択することができたことです。
本年に関しましては、和歌山県に数多くのクルーズ船の寄港が予定されており、多数の来県者が見込まれております。和歌山県旅行業協会として見逃す手はなく、和歌山県や和歌山県バス協会に働きかけ、来訪者に向けて体験や物産を通じて県内にお金を落としていただける新しい仕組みづくりを進めたいと考えております。幸いなことに和歌山県は海・山・川の豊富な自然、500を超える源泉、温暖な気候に育まれた野菜や果実、豊富にとれる山海の幸、熊野詣・弘法大師に代表される豊富な歴史遺産、ジャイアントパンダファミリー、日本初の民間小型ロケット発射場等々、観光素材に事欠きません。
和歌山県旅行業協会が取り組んで行く課題もここにあると考えております。当協会を通じてのみ手配可能な独自性を持った商品を創造していくことが、和歌山県旅行業協会や協会員の皆様の生き延びていく道と考えておりますので、お力添えをよろしくお願いいたします。
蛇は七福神の一人で学問、音楽、財運、幸福を与える天女「弁財天」の使いとしてともに祀られておりたくさんの福を呼び込んでくれます。皆様にとって福が多い年になりますことを祈念いたしまして年頭のごあいさつとさせていただきます。
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